恋は盲目《QK》

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乾「山本さん」

山「ん？」

乾「Aさんと福良さんって、付き合ってたりするですか？」




と聞かれる事だ。


こんなことを言われることは今が1度や2度じゃない。
福良さんと付き合っているのでは？という噂はずっとあった。
そして、仲のいい僕なら何か知ってるんじゃない？とよく僕が聞かれるのだ。


周りのみんなには僕はあくまでも「Aさんを慕っている仲良しな後輩」と見られているらしい。





山「いや？友達だって言ってたけど」

乾「へぇ〜、仲良いしお似合いだなぁと思ってたんですけど。違うんですか〜」

山「うん、そうみたい」




つまんないの〜、と言いたげな乾に「違うから！！Aさんと付き合ってるの僕だから！！」と大声で言いたい気持ちぐっと堪えた。


僕としては、彼女が他の男の人とお似合いだと言われたら全く面白くない。


Aさんを見ると、福良さんと仲良さげに話している。背の高い福良さんとAさん。あの身長差と仲の良さはお似合いと言われるのも頷けてしまうのがまた面白くない。

Aさんは僕と身長が変わらないから、隣に並んだ時に須貝さんに「兄弟みたいだな」なんて笑いながら言われたくらいだ。



………Aさんも年下で身長の変わらない僕よりも、同い年で身長が高い福良さんの方が良かったりするのだろうか。

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