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「ええっと、両面宿儺様で間違いはないでしょうか?」

「・・・貴様、小娘をどこへやった」

「本当にすいません。
一先ず説明をさせてください、お願い致します。」




悠仁くんが首チョンパされたお馴染み宿儺様の生得領域内で正座(今はほぼ土下座)する私と高く積み上げられた牛骨の塔の上に足を組み、座っている宿儺様。

なんっつー最悪な状況!!
いや宿儺様に踏みつけられたいとか、蔑まれたいとかいろいろ言ったよ??向こうの世界でな??

でもこれはそのレベルとは全く違う。
一歩間違えたら、即首チョンパの刑だ。嫌だ!まだ私は生きてきたい!!だってまだ脹相お兄様のお姿を直接見ていないんだから!!!!

え、どうする?何から話す?
はじめましてこんにちは〜!結Aでーす!多分あなたの言ってる小娘とは別の人間です☆
・・・え、これ信じてもらえる?え????絶対無理じゃんこれこそ即首チョンパの刑だよ!?
アッダメダ。宿儺様のおめめの圧がすごんい!!早急に訳を話さなければこれは死ぬっ!!



「・・・貴様、名は。」

「アッハイッ!!
結Aと申しますッ!!家は縁結びの神様を営んでおります!!」

「・・・・・・縁結び?」



パ、パニクったァ〜〜!!
ヤベエヤベエ、この世界の結Aは安産祈願の神社の娘だよ!!え?!何そのミス!!バカじゃん!!!マジで私と縁結んだやつ巫山戯んな!!



「・・・宿儺様、最初から説明をさせてください。」



色々言い訳考えようとしたけどそんなんする暇あったらもう全部正直に宿儺様に伝えた方が命が助かるわ!!!はいっ!!!別に縁結んだ世界の人に自分のことベラべラ話したって死にはしないってことは家にあった文献読んでるから知ってる!じゃあ問題ない!

その後私は宿儺様に自分がほかの世界の人間であること、うちの家の縁結びの力について話した。
もちろん彼がとある漫画のキャラクターであることは言っていない。

まあ宿儺様には別にキャラクターであることを伝えてもいい気がする。でもそれを彼に伝えることによって、それが弱味のように扱われるのは困るのだ。
弱味とは言えないかもしれないが、どっちかと言うとあんま周りの人間にバレるのは御遠慮したいじゃん?
ほら、五条先生とかにバレるなら何とかなりそうだけどそれが術師の上層部にバレたらやばいでしょ。

いい例が京都の楽巌寺学長とかね。


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作者名:moe | 作成日時:2021年1月31日 4時

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