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拝啓
私の生まれ育った地球よ。お前は元気か?私は元気だ。
こっちの世界はそっちとほぼ変わんないよ。
そりゃあそうだろうけど、やっぱりなんだか味気ないよ。
そっちと違うのは、私の脹相お兄様がガチのマジで存在してるってことだよ。
嬉しいかって?もちろん嬉しいさ。
でもね、この世界割と死ぬ確率高くね??
無事そっちの世界に帰れるか不安になってきたよ。
ああ、父よ母よ。
娘は無事そちらに帰れるかわかりません。
もし帰ることが出来なかったら、従兄弟の慎二くんにうちの神社を継がせてください。
よろしくお願いします。
お元気で
敬具
届きもしないであろう文をお気に入りの便箋に書き連ね、これまたお気に入りの封筒に入れる。
この世界に来て5日。まだ5日?いやもう5日だよ。
なんともまあ驚くべきことに結A、異世界トリップを致しました。
異世界というか、大好きな漫画の世界なのですがね。アッハハ。笑えなーい。
トリップしたことにはそれなりに驚きたけど人間って凄いんだよ。5日も経てば慣れるんだよ。
それに別に何か困ってる訳でもないのだ。
この世界での結Aは安産祈願の神社の一人娘。
将来的にこの神社を継ぐことになるであろう跡継ぎ候補の1人だ。
よって寝床はあるし、食事もある。今までと変わらず神社で巫女さんみたいな仕事をすれば一日が終わる。
ああ、困ってることはないが驚いたことはある。
西暦が2016年の1月ってことと、私の体が少しばかり若返っている事だ。
今の私は歳の少女なのだ。
体は子供、頭脳は大人。その名も結Aっー!!
・・・これはまあ巫山戯てたんだけど。
西暦が2016年で私の部屋にかかっているのはどこかで見た事のあるブレザー。さらにこちらの世界の私も日課なのか日記をつけていたのだ。そこにしっかりと記載されていた私の誕生日の出来事。何歳になっただとか、家族が祝ってくれただとか。
去年の誕生日、3月29日にはしっかりと、祝12歳と書かれていた。
おめでとう私。
悠仁くんと同級生だよ。
なんなら、部屋にかかってたブレザーって我らが天使伏黒恵くんの中学の制服だよ。
何故呪術廻戦の世界と縁が結ばれたのかは分からない。
それでも、大好きな推しと同級生にしてくれてありがとう。
さて、どうやって高専に入らずに高専メンバーと関わるか考えなければ。
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作者名:moe | 作成日時:2021年1月31日 4時