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クラス替えの日から恵くんとは何かと小さなご縁が沢山あった。

例えば、クラス委員だったり、帰る方向だったり、使ってるスーパーが同じだったり、なんもない休日に外に出たら、遭遇したり。

お陰様で基本的に世間話はする仲になりました。神に嫌われているわけではなかったらしい。神様大好き。


クラス委員は私は普通に寝坊、恵くんはその時に寝てたらしい。

帰る方向は、たまたま外に出てた日に恵くんを見つけたんだけど気にせず家まで向かってたら、私の家から5分ぐらいのところに入っていくのを見たから。もちろん津美紀ちゃんの姿も見ました。決してストーカーではありません!!

使ってるスーパーが同じってのも、おつかい頼まれたら、伏黒姉弟に遭遇したのだ。

そして、何よりも何気なく外に出たらほぼ必ず恵くんを見掛ける。見掛ける回数が両手の指じゃ足りなくなって来た頃に恵くんも私に気づきました。


小さなご縁が沢山あったと言っても私と恵くんの関係に変化は0である。
クラスメイト以上友達未満みたいな、?
もちろんさっき言ったように、世間話はする。
でも、友達って呼べるほど仲がいい訳でもない。関わり0のクラスメイトに比べたら、家とかも知ってるしなぁっていう関係である。

ていうか、今に至るまで結構恵くんと小さなご縁があったわけだけど、宿儺様については1度も触れられてないのは、泳がされているのか、それとも気づいていないのか。

出来れば気づいていない方にかけたい。だってまだ私は元気に中学生ライフを楽しみたいから。


なんて思いながら日直の仕事である日誌を書く。
予想通り、日直も恵くんとである。日直は今回で3回目。ちなみにもう少しで夏休み。


静かな教室に扉を開く音が響く。
まだクラスメイトが登校するには早い時間なので、来る人は一人しかいない。
いつものようにおはよう、そう言おうとして顔を上げた。・・・ら、



「・・・伏黒くん、また喧嘩した?」

「・・・」

「ええ、無視?」

「・・・」

「ま、いっか。おはよう、伏黒くん。
手、痛くないの?」

「・・・別に」

「いや、さすがにそれ痛いでしょうよ。何したの?何を殴ったらそうなるの?」



恵くんの左手の甲が珍しく出血していた。
一応絆創膏貼ってるけど、そんだけ血滲んでたら、変えた方がいいよ?

日誌を書くのをやめて、カバンから大きめの絆創膏を彼に差し出す。


クラスメイト以上友達未満とは言ったけど、友達ならこういう時とうするんだろ。


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 →←伏黒恵という存在



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作者名:moe | 作成日時:2021年1月31日 4時

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