チャイムがならなくなるまでは (ページ9)

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次の授業では先生が言った通り、委員や係決めの時間となった。

そして私は……

渡｢なんで社会科係とかしたんだよ｣

しっかり社会科係になりました。

『仕方ないでしょ深澤先生に言われたんだから』

渡｢え、お前まじ？ふは、なんで？｣

『俺は生徒にモテるから媚びてこない私が社会科係やってほしいって』

そう言うと、｢深澤っぽいわ(笑)｣って机に突っ伏してる私を見ながら大笑いしてる翔太。

そんな翔太は生徒から嫌われまくってる数学の先生の手下になってたけど。

？｢鳴宮Aさんっている？｣

翔太と大笑いしていると、突然名前を呼ばれた。

渡｢珍しく知り合い？俺と阿部以外仲いいヤツいたっけお前｣

『いや、知らない、けど……誰かな』

声のするほうを見ると、教室の外に立っていたのは静かそうな男の子。

あんな子が私みたいなやつに用ある…？

渡｢なんかやらかしたんじゃね、ふは｣

『ワンチャンあるやつじゃん』

だるいな……と思いながらも待たせるのはいけないから男の子の方に小走りで向かう。

『え、っと……何か用？』

？｢ご、ごめん！迷惑だったよね…？｣

急に謝って全力で頭下げてるその子。

『いや別に、迷惑ではないんだけど』

？｢ほ、ほんと？ならさ、ちょっと着いてきてほしいんだけど｣

そう言って名も名乗らずにササッと歩いて行ってしまった。

え、私も行かないといけないやつ？？

『 ……… 』

誰かも分からず私になんの用があるのかも分からない。

でも、とりあえず悪い人ではなさそうだったから黙って着いて行った。

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この判断が後に凶と出ることになるとは知らずに。