検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:31,723 hit

3 ページ4

……困ったな、僕には人の奥深くの感情を確かめる術は無い。


多分この子には何を話しても何処か噛み合わないんだ。
少し考えて、思い付く。

炭治郎や、あの黄色頭に聞けばわかるかも……しれない。匂いや音で。
そう思い立ったが、もう真夜中だ。

任務中か寝ているだろう。
Aもうつらうつら、眠気を堪えているようだった。

「A、今日はもう寝よう。明日出掛けるよ」

Aは少しの間を置いて頷いた。


*


「あ!時透君?」

時透さんに連れてこられた先には、人がいた。
赤みがかった髪と目。隣には女の子。

恋仲?

「あれ、隣の子は?」
「あぁ……ちょっとこの子の事で」
「その子?何かあったの?とにかく初めましてだ」

その人は首をかしげる。
そして私を見て、にこっと笑った。

「初めまして!俺は竈門炭治郎だ!」
「……時雨、Aです」
「Aかぁ、いい名前だな!しぐれ、って名字もかっこいいな!」

屈託なく笑う。
私は、どうしてそんなに笑うのか不思議だった。

そういえば、笑うってどうするんだっけ。

「こっちが妹の禰豆子だ」

そちらも笑っては、お辞儀をした。
それを黙って見つめていた時透さんが口を開く。

「この子、心が無くなってるみたいだから、ちょっと話してみてほしいんだけど、いい?」
「え?心が?」

竈門さんが目を見開く。

「ちょっと僕じゃ分からなくて…炭治郎や黄色い頭の子なら、匂いや音でわかるかなって」
「はぁ、成る程…?」

禰豆子さんはきょとんとした顔で私を見つめていた。

心って、そんなに大事だったっけ。

「なんだか不思議な子だな」
「うん……」

4→←2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (96 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
174人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

鈴歌-Rikkai-(プロフ) - 黒猫みかんさん» あっやっばい無一郎好きすぎて無意識で書いてた……恥ずかしい……(初歩的ミス)誤字指摘ありがとうございますm(_ _)m (2019年11月11日 20時) (レス) id: 8ba55bc0a6 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫みかん(プロフ) - "ときとう"じゃなくて"ときおり"ですよ!次の更新も楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年11月11日 16時) (レス) id: 9cc7bf0571 (このIDを非表示/違反報告)
鈴歌-Rikkai-(プロフ) - みどりさん» めっちゃ楽しみ…!超嬉しいです!週一更新、頑張ります! (2019年9月27日 21時) (レス) id: af6ad853e4 (このIDを非表示/違反報告)
みどり - 「あ、時透くんの新作だ」と思ったら鈴歌さんのだったんですね。めっちゃ楽しみです! (2019年9月27日 19時) (レス) id: ae6be26781 (このIDを非表示/違反報告)
鈴歌-Rikkai-(プロフ) - かまぼこさん» 二期三期があったら出るかもですね(笑)アニメむいむい本格的に出てきてほしいです…。ありがとうございます! (2019年9月27日 6時) (レス) id: af6ad853e4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:鈴歌-Rikkai- | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/suzuka-Rikkai-/  
作成日時:2019年9月26日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。