か す み ば し ら。

お弁当を渡したい ページ3

＼かまぼこ様リクエスト／





「時透くーん」

私達は超相思相愛。
二人きりにするとなんか収集つかなくなるレベルで相思相愛。

そして、今日は時透君の屋敷に来た。
これはこれは…

戸が開く。

「…A？何しに来たの、」
「時透君！」

此方がはしゃいで笑えば、時透君も微笑む。朝から平和だ。

「中入って」
「うん、お邪魔します」

もう何度も来て見慣れた時透邸。最初の方は家入るだけですごく緊張してたっけ…

前を歩く時透君に、話し掛ける。

「時透君、今日お弁当作ったんだよ」
「……弁当、」

ぴた、といきなり止まるからぶつかりそうになった。慌てて数歩後ろに止まる。

「……Aって料理苦手じゃなかったっけ」

ほわぁ、とした顔で核心をついてくる。ぐ、と私は唸った。

そりゃ苦手ですけども！

「大丈夫、練習したから、前よりは上手くなってる………はず！」

うわぁ、自分で言ってて信用出来ない。

時透君は少しだけ考え、そして困ったように笑う。

「ちょっとだけ期待しとくよ。ちょっとだけね」

人差し指と親指で小さな隙間を作る。
…それが私への期待の数値ですか？

「も、もっと期待してもいいのにぃ」

悪戯っぽく笑う時透君。きゅんとした。


お弁当は美味しかった。時透君も予想外といいたげに私を見た。

霞柱に勝ちたい→←霞柱とおはようしたい

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す