か す み ば し ら。

勉強がしたい ページ14

＼かまぼこさんリクエスト／
※キメツ学園



「はー、ちょっとは上がったんじゃない」
「やったぁ！」

戻ってきた私のテスト用紙を見て、笑む。各教科結構上がった。ひやー嬉しい！

「時透君のおかげだよー！」
「そうかな、Aが頑張ったからだと思うけど」
「あはは、うん…家で沢山勉強したから」

頑張ったねー、と頭を撫でられる。ついでに机に飴玉が降ってきた。70点越えたらくれるという約束だった。

「…相変わらず、数学は苦手みたいだね」
「うぐ……」

図星。

数学はこのテストで一番点数が悪い。

「77点」
「あっ、い、言わないで…死ぬ…」
「うーん、何が駄目なのかな」

何処からか取り出したいちごオレを飲みながら、私のテストを眺める。

「…凡ミスが多い…と、文章題が苦手みたいだね」
「う、うん…読むのが面倒だから、適当にやっちゃって」
「ちゃんと読もうね…あー、でも計算ミスも多いんだね」

ぐさぐさ刺さっていく。図星すぎて辛い。

「…数学嫌い…」
「嫌いじゃなくてやんなきゃダメなんだよ、ほら。教えてあげるから」

そして早速テストの問題、教科書等々を取り出す時透君。私も渋々取り出す。

「さて、どこから教えようかな」

時透君の手の中でシャーペンがくるりと回る。

「うーん……あ、そうだ、今度は80点以上で何かあげる」
「はちじゅ…！！無理無理無理！！」
「あと三点だから余裕だよ、頑張ろうね…それで、なんか希望はある？また飴玉？」
「……特に、無い」
「珍しいね」

じゃあどうしようか？時透君が考えた。

「んー、じゃあ…80点越えたら…」
「あ、時透君！時透君甘やかして！」
「…え、いいの？それで」

意表をつかれたかのように目を見開く。

「ま、Aがいいならそれでいいや。…じゃあ、まずは今頑張ろうね」
「う、ん？」

ちゅ、と額に口付けられた。今はこれだけ、とくすくす笑う。

「…頑張ろ……」
「うん、頑張ろう」




＿＿＿＿＿
私も79点取ってしまってちょっとヤバイです(笑)

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