か す み ば し ら。

お風呂に入りたい ページ8

＼かまぼこさんリクエスト／
※クッソ甘いので注意



「…………」
「なに、照れてるの」
「だってさぁ……さぁ……」

お湯に浸かってるのもあるだろうが、顔が熱い。
お風呂。当然ながら何も着ない。場合によってはタオルは巻くが時透君に拒否される。えっ？

流石に向かい合うのは私が耐えられなかったので話し合った所、何故か時透君が後ろから私を抱き締めるような形になった。

この時点で恥ずかしさがすごい。

「こんなのでそんなに照れてたら、将来」
「やっ、あの！慣れとかも！！あるからぁ！！」

必死すぎる私を見てか、時透君がくすくす笑った。

「でも、そんな……これだけでこんなに照れてたらさ、ちょっと…いじめたくなってくる…」
「本当にお願いやめて…っ」

もう逃れたい、一刻も速く逃れたい。
だが時透君が私を上手い感じに拘束するため立てもしない。

「A、そーいうのは男を煽るだけだよ」

そう言って、おもむろに私の耳を甘噛みした。

「っ！？」

いきなりの事に体が跳ねた。お湯も跳ねる。
これは本当にまずい！時透君の気分が危ない方向に持っていかれてる！

「ちょ、ほんと、にっ…！」

全集中！！

呼吸の使い方が違う気もするが、危機的状況(ある意味)なので正当とする。
呼吸のおかげでなんとか拘束を外し、向かい合わせになった。

暴れたせいでお湯が大幅に減ったが気にしない。

「…逃げられた」

不覚、とでも言いたげな顔をする。

くらくらするのは熱いからなのか、恥ずかしさなのかわからない。

「ま、まっ、まだ、はやいんだよぉ…」
「…A？ちょっと大丈夫？もしかして逆上せた…あー」

見事に逆上せた。

一緒に寝たい→←悪夢は見たくない！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す