イカリソウ ページ4
私は笑った。
最低な貴方を見ても、やっぱり好きになっちゃった。
あの時、最低な貴方を見せてくれたのも優しさに思えたの、ありがとう。
「甘い青春なんてなくていいんですよ、先輩」
目をかっぴらいて、私を恐怖の目で見つめて、そのまま固まっている先輩。
先輩。心は確かに崩壊しましたが、その中でたった一つ、大切なものが残ったんですよ?
頬についた紅葉色。あのとき私がひっぱたいたものですね。うふふふ。
「先輩大好きですよ、貴方がいれば私は何もいらない」
冷たい唇に、キスをした。
「もう絶対に逃がしませんから」
『一週間程前から、中学生二名が行方不明となっています』
『美影愛架(みかげあいか)さん(14)、三村奏(みむらかなた)さん(15)』
『情報提供をお待ちしています、下記の電話番号から___』
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作者名:鈴歌-Rikkai- | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/suzuka-Rikkai-/
作成日時:2019年12月14日 18時