か す み ば し ら。参

霞と授業中 ページ10

＼名無し99841号さんリクエスト／
※キメツ学園軸



無一郎とは隣の席である。
無一郎は時々寝ているが天才だからなのか成績がいい…この野郎。

……数学。今は数学。

私の苦手教科。それなのに無一郎はぼーっと外を眺めている。この天才め……

「んじゃあこの問題……冬館」
「！？っはは、はい！？」

先生の気まぐれで当てられた！！

「あい、この(3)の答えは」
「かっ、か、かっこさん……はいはいはい」

かっこさん？……あっ分かんない。可笑しいね、プリントの題名が「中学一年生の復習」なのにね。可笑しいね！

嘘でしょ、私中二……ショック！！

そんな葛藤を一人で繰り広げていると、くい、と袖を引かれる。
……無一郎？

「……ん。」

とん、とノートのはしっこを指差した。……あ？答え書いてる…！救世主…

「か、かっこさんは……8х、＋13……？」
「おお、よく出来たな冬館」

本当によく出来ましたよ。曖昧な笑みを返して、ノートのはしっこに「ありがとう」と書いた。

*

「A」

中間休み。机に突っ伏した無一郎が話しかける。

「……中一の勉強なのに分かんなかったの？」
「……数学苦手なの知ってるでしょ」
「そこまでとは知らなかったよ」

ふ、と呆れたようにため息をつく無一郎。

「でもありがとう……助かった」

改めてお礼を言えば、無一郎はくすくすと笑う。

「今度勉強会でも開かなきゃね」
「……やだ」


＿＿＿＿＿
眠い((

めりーくりすます、いっこめ→←宣伝。

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