か す み ば し ら。参

霞柱と贈り物 ページ6

＼かまぼこさんリクエスト／
眠いです




無一郎に組み紐を作った。
友達が組み紐屋さんだが、手作りでやってみたいと頑張った。教えてもらった。

翡翠と白色の二つの色。

ふ、無一郎みたいだと思って作ったんだ。色彩感覚ズバ抜けてる、ふふふ。

……と、ここまで自信たっぷりだったが、いざ渡すとなると……怖い！！
素人の手作りだから何処かしら下手なところがありそうだし……うん…

そう迷っていたら、町中でたまたま無一郎と会ってしまった。

「あ、」
「A、」

見つけた途端嬉しそうになる無一郎……ああぁ、また胸を撃ち抜かれたっ……！！

「今から帰るの？」
「うん、無一郎は……」
「僕も。一緒に帰ろ…あ、そうだ」

無一郎は手を繋ごうとしたが、ふと何か思い出し、小洒落た小さな袋を取り出す。
そしてそのまま、「ん、」と私に差し出した。

「へ、っ」
「あげる。髪飾り。Aが好きだって言ってた色の、あったから」

中身を見てみれば……翡翠色。
翡翠色の玉のついた髪飾り。あぁ、これ私の好きなやつ……っ

「ありがとう…これすごい好き…」

ぽろりと口からその言葉が出ると同時に、私もあることを思い出す。

「ま、待って……！無一郎、私もあるんだ、無一郎に、」
「……え？僕、に」
「はい、」

もうそのまま勢いで渡した。困惑しながらも受け取ってくれて、徐々に顔を綻ばせた。

「ありがとう、これ……Aが作ったの？」

頷けば、もっと嬉しそうな顔になって……あああ、嬉しい。

「…これ、Aの好きな色も入ってる？」
「あ、えっと、無一郎の色みたいだって思っ……あ」

何の気無しに「私の好きな色は無一郎の色です」と暴露してしまった。あ。
無一郎は一瞬きょとんとしたあと、吹き出した。

「ふーん、僕の色かぁ」
「あぁ……もう、恥ずかし、」
「大事にするよ」


*

「あれ？時透君、その組み紐綺麗だね！」
「ん？うん。そうだよね、」

手首につけました。


＿＿＿＿＿
眠気しかないです
なので誤字あるかもしれない

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