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霞柱と虫 ページ22

「…あ、虫」
「ひぇっ…!」

任務終わり。
無一郎が何気なく呟いた言葉に、私はびくっと肩を震わせる。

虫は苦手。凄く苦手。この世で一番苦手。

「だっ誰?どこ?」
「誰っていうか、何、だよね……芋虫だよ、この葉っぱの上」

私は抜刀する。

「惡虫滅殺……鬼と一緒に死ね…!」
「ち、ちょっとA。可哀想」

珍しく狼狽した無一郎が私を羽交い締めにする。うおぉおっ、離せぇ!

「離して無一郎!!頚をっ今すぐ頚を切らなきゃっ」
「芋虫さんだって大切な食物連鎖の一員なんだよ、あと斬ったら変な汁でるよ」
「無一郎!霞散の飛沫して!」
「……はー」

無一郎は溜め息をつく。

この対比は見てて滑稽だろう。
妙に落ち着いている無一郎と虫ごときで騒ぐ私。

「落ち着いて。芋虫は人を喰わない」
「わっ分かってるよぉ……でも気持ち悪い……この目と黄緑ののったりしてる体がっ!!」
「分かった。分かったから。僕が遠くに投げるから」

結局ぎゃあぎゃあと(全て私が)騒いで、落ち着いたころやっと刀をしまい、無一郎が芋虫を遠くの葉っぱめがけて投げた。

ごめんよ芋虫。さよなら。

「はっ…はー……助かった」
「んな大袈裟な…」

帰るよ、と呆れ気味に言われ、やっと私達は帰路についた。

霞柱と年越し→←恋柱とコイバナ



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ももんが(プロフ) - 了解致しました〜! (2020年4月28日 20時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
鈴歌-Rikkai-(プロフ) - ももんがさん» ありがとうございます。楽しみにしてくれてほんとにありがとうございました。少しでも貴方の力になれたのならとても嬉しいです。完結編もちまちま書いているのでどうか気長にお待ち下さい。 (2020年4月28日 19時) (レス) id: 8a5fb2d45a (このIDを非表示/違反報告)
鈴歌-Rikkai-(プロフ) - 儺鵺さん» ありがとうございます。完結編は必ず書き上げますので気長に待って頂けると幸いです。申し訳ありませんがリクはもう受け付けません。せっかく下さったのに申し訳ありません… (2020年4月28日 19時) (レス) id: 8a5fb2d45a (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - 過激なファンの行動が目に付いてしまうのは私も同じです。鈴歌さんとまた出会える事を楽しみにしています。更新、最後まで頑張ってください!長々とすみません! (2020年4月24日 19時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - 鈴歌さんが辞めると決めた事なら、反対する権利なんて、私にはありませんから...。この作品が生き甲斐でした!本当に素晴らしい作品をありがとうございました!完結させてしまうのは寂しいですが、とても面白かったです! (2020年4月24日 19時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴歌-Rikkai- | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/suzuka-Rikkai-/  
作成日時:2019年11月29日 18時

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