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すると、許しがたいことをした、その男は。

「んぐ、」

口付けたのだ、私に。
思考が停止した。

やっと正常な感じを取り戻しかけてきたところで、ばたばたと足音が聞こえてくる。

「Aっ!!」

すぱん!!
勢いよく襖が開いて……無一郎!!

無一郎が来て安心したのか、男を突き放すことが出来た。
無一郎に駆け寄る。涙が一気に溢れた。

私を宥めるようにぎゅっと抱き、頭を撫でてくれた。

「無一郎っ、」
「…鬼殺隊士」
「か、霞柱様」
「……何でこの子にそんな馬鹿げた真似したのかな」

いつもより数段声が低い。相当怒ってる。なのに私を撫でる手は優しい。
ぐじぐじと涙と唇を強く拭う。

「…俺、生憎君を許せそうにないな。Aに酷いことして、悲鳴まで上げさせて」

見上げれば、男を強く睨んでいた。
……怒ってくれている。申し訳ない気持ちになる。

次の瞬間、!?

「がっ……」

男は地面とお友達になっていた。いつのまにやら鼻血を出して、顔を腫らしている。わぁ。

「……こんな簡単に許してあげないから」

無一郎が何やら耳打ちすると、男はさっと青ざめた。
それを見て、にっこりと笑う。

「ふふ、」
「まっ……てくれ、」

何を言ったのか分からないまま、私は無一郎に拐われた。

屋敷についてから私を下ろし、無一郎は悔しそうに顔を歪める。

「……もう少し危機感を持ってほしい」
「…ごめんなさい、今回は迂闊すぎた」
「悲鳴聞こえたから助けに行った。何をされたの?」

心配そうに、頭を撫でてくれた。

全て話すと、痕のついた腕をまたも悔しそうに見つめる。

「んむ、」

いきなり口付けられた。いつもの優しい接吻じゃなくて、何か感情をぶつけるような。激しい接吻。

「ん、んうぅ、っ」

苦しい……!

「…ごめんね、今は許して、そうじゃないと」

一度顔を離した無一郎が震えた声で言った。

「気が狂う」

また、噛みつくような接吻をした。



_____
一度こういうのを書いてみたかった。うふふふ((

むいくんが好きすぎて(雑談)→←霞柱お怒り



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ももんが(プロフ) - 了解致しました〜! (2020年4月28日 20時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
鈴歌-Rikkai-(プロフ) - ももんがさん» ありがとうございます。楽しみにしてくれてほんとにありがとうございました。少しでも貴方の力になれたのならとても嬉しいです。完結編もちまちま書いているのでどうか気長にお待ち下さい。 (2020年4月28日 19時) (レス) id: 8a5fb2d45a (このIDを非表示/違反報告)
鈴歌-Rikkai-(プロフ) - 儺鵺さん» ありがとうございます。完結編は必ず書き上げますので気長に待って頂けると幸いです。申し訳ありませんがリクはもう受け付けません。せっかく下さったのに申し訳ありません… (2020年4月28日 19時) (レス) id: 8a5fb2d45a (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - 過激なファンの行動が目に付いてしまうのは私も同じです。鈴歌さんとまた出会える事を楽しみにしています。更新、最後まで頑張ってください!長々とすみません! (2020年4月24日 19時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - 鈴歌さんが辞めると決めた事なら、反対する権利なんて、私にはありませんから...。この作品が生き甲斐でした!本当に素晴らしい作品をありがとうございました!完結させてしまうのは寂しいですが、とても面白かったです! (2020年4月24日 19時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴歌-Rikkai- | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/suzuka-Rikkai-/  
作成日時:2019年11月29日 18時

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