鬼殺隊、大混乱 ページ8
\名無し99841号さんリクエスト/
「……暑ィ」
「実弥さん……結婚しましょう……」
「だめ、許さない」
うんざりしたような顔の不死川、それでその顔を見て赤面する冬館、それからムッとした顔の時透……
異様すぎる光景の発端とは……
*
「惚れ薬?」
「ええ……。」
時透は怪訝そうに顔をしかめた。
胡蝶邸に至急で呼び出され、何かとおもえば「惚れ薬」とかいう話をされた……はぁ。
「その薬、効果は一日だけなんですが。飲んでから一番最初に見た人に惚れてしまうというもので」
「……それをAが頭からかぶってしまった、と?」
「嘴平君にぶつかって、ですね」
話を聞けば、「ほれぐすり」に興味を示した嘴平が持って逃走し、不幸にも冬館に激突し、瓶が割れ、中身がかかり、嘴平を見る前に偶通り掛かった不死川が目に入り……妬ける。
時透は何度目かのため息をついた。
*
「何馬鹿なことやって……っ」
「実弥さん素敵です…結婚してください」
「お前ェ……時透がいるんだろうがアァ……どこぞの金髪みてぇになりやがって」
冬館に急速に惚れられた。
時透がいるっつーのにどういうことだ、これは。ベタ惚れだったろ。
さっきから腕に抱きついて離れない。
「不死川さん!!」
何故か怒った声の時透が来た。
そしてそのあと、はっとして、しゅんとした。忙しい奴だ。
「……ごめんなさい、不死川さんに怒ってもどうにもなんないのに」
「……テメェならなんか知ってんだろォ?何でこうなってんだ」
「実弥さん、私に集中してください」
「…………」
俺に青筋立てられても困るわ。
時透は適当に説明し、俺の方に手を差し出す。
「…とりあえず、僕にAを渡して」
「……冬館」
「やです」
「なっ」
即答。傷ついたように顔を歪める時透。
「絶対離れませんから!!」
「……怒るよ」
「実弥さんが結婚を認めてくれれば……くれれば……大好きです実弥さん」
「離れろォ」
「怒った顔もかっこいい……!」
……収集がつかない。
時透はそのまま冬館に抱きつく。……重い。
「Aが離れるまで離れない」
「……何なんだテメェらァ……」
「結婚してください!!」
「僕のだもん……」
結局一日中抱きつかれ、薬の効力が切れたときには冬館の記憶は綺麗さっぱり無くなっていた。
「む……無一郎?なになに?また甘えた?」
「……………」
また一日中抱きついていた。
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ももんが(プロフ) - 了解致しました〜! (2020年4月28日 20時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
鈴歌-Rikkai-(プロフ) - ももんがさん» ありがとうございます。楽しみにしてくれてほんとにありがとうございました。少しでも貴方の力になれたのならとても嬉しいです。完結編もちまちま書いているのでどうか気長にお待ち下さい。 (2020年4月28日 19時) (レス) id: 8a5fb2d45a (このIDを非表示/違反報告)
鈴歌-Rikkai-(プロフ) - 儺鵺さん» ありがとうございます。完結編は必ず書き上げますので気長に待って頂けると幸いです。申し訳ありませんがリクはもう受け付けません。せっかく下さったのに申し訳ありません… (2020年4月28日 19時) (レス) id: 8a5fb2d45a (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - 過激なファンの行動が目に付いてしまうのは私も同じです。鈴歌さんとまた出会える事を楽しみにしています。更新、最後まで頑張ってください!長々とすみません! (2020年4月24日 19時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - 鈴歌さんが辞めると決めた事なら、反対する権利なんて、私にはありませんから...。この作品が生き甲斐でした!本当に素晴らしい作品をありがとうございました!完結させてしまうのは寂しいですが、とても面白かったです! (2020年4月24日 19時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴歌-Rikkai- | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/suzuka-Rikkai-/
作成日時:2019年11月29日 18時