BRIGHT GIRL - 2 -

オレらが守る。 9 ページ49

You side







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ちっちゃい頃から、歌を歌うのが好きだった。


新しい歌を覚えればすぐにでもママとパパに聞かせて、


その度ふたりは嬉しそうに笑いかけてくれるの。


上手だねって、Aは将来歌手になるかもなって、


期待されてるのが嬉しくて、


もっともっと認めてもらいたくて、


でもママとパパだけを幸せにするのは物足りなくて、





いつしか夢が世界中の人を幸せにできるアーティストになることだった。



それをママとパパに言えば


" Aならなれる。"


" 応援してる。"


そう言ってくれてた。






なのに、







中1の冬



「ママ！今度EXILEのオーディションがあるけん
受けてもええ？」



ママ「ダメよー、」



「え、どうして？」



ママ「遠いじゃな〜い。
開催されるのは東京でしょう？」



「でも私、夢



ママ「ダメなもんはダメ。
そんなに行きたいなら出て行きなさいよ。」



「そういうことじゃ…」






応援してくれていたママは大反対。



でもパパに言えば、



「せっかくチャンスが転がってんだ。
俺は賛成するよ」



って、ママの反対を押し切って


有給を使ってまで一緒に会場に行ってくれた。







そしたら審査は順調に行っちゃって、

ファイナリストまで残った。



これにはママも正直ビックリしてて、

喜んでくれていた。






でも結果は落選。



外でママとパパを待たせて

楽屋で落ち込んでいた私に降りかかったのは




アメリカ留学のチャンス。



もちろん私は行く気満々だった。



ママもパパも、賛成してくれるって思ってた。


でも、





パパ「ふざけとんのか？」



ママ「はぁ…、あなた中学生よ？」



「でも、こんなの一生に一度かも知れんし…」



ママ「だとしても、許せません。」



パパ「今回ばかりは俺も許可を出すわけにはな、」




猛反対。






悩む期間はたったの3日。




それでも

"行かない" っていう選択肢は私の中になくて、








手紙を残して、アメリカへ旅立った。







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