BRIGHT GIRL - 2 -

オレらが守る。 4 ページ44

You side







-「ランペイジさん移動になります！」



「「……」」



-「…あれ？」



山彰「あっ すいません！ すぐ行きます。」



-「はい！車2台になってますんで、よろしくお願いします！」



山彰「はいー」



陣「、ほら！顔上げろー」





スタッフさんが来て、楽屋の空気は豹変。


みんな慌ただしく準備を始めた。






陣「じゃあ行くぞー」



力矢「Aのことは、家に帰ってから話そう。」



「え、！そんな大丈夫です！」


力矢「A。これはもうAの問題だけじゃないよ。」



「私だけの問題です！
力矢さんや陣さんは関係ないです。家族の問題なんです！」



力矢「それでも、話し合うから。」



「Hello?!」



力矢「ちゃんと分かってるから」



「わかってません！！
こればかりは、…ほっといてくださいっ
たかが他人 に家族のこと…っあ」






言ってから気が付いた。





力矢「自分の言ってることわかってるのか。」




いつも柔らかい雰囲気の力矢さんが怖い。




「…っ、」



力矢「俺達は、候補生だったとしても仲間としてここまで成り上がってきた。
"たかが他人"じゃない。
たかが他人ならオレらはAの心配なんてしないし、オレもこんな事言わない。
それはわかるよね？」



「ううっ……、」




力矢さんに怒られることなんて1回もなかったから、なんか涙が出てきて…。




力矢「え、」



昂秀「あ、力矢さん泣かせちゃった」



「ゴメンなさいぃ〜っ…」



力矢「あ、え、泣かないで…？ね？ね？」



山彰「A、おいで」



「やま、しょっ…さん」




手招いてくれた山彰さんに抱き締められて

なみだを流した。




力矢「A…？」



「り、きやさん、怖い…」



力矢「えぇぇぇぇぇ…」





力矢さんの戸惑いぶりにみんなが笑って、


もう、私の話は終わったって安心したんだ。






-「あの、すんません。移動お願いします。」



「「あ、」」







このあと、



家に帰っても

私の話が出ることはなかった。




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