"偽り"の愛か"本物"の愛か (ページ10)

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笑顔のちがいページ10

私の通う英徳学園に那由多くんはいた。

私の2つ隣のクラス。

すれ違えば

那由多「こんにちは、Aさん」

と積極的に声をかけてくる。

なのでわたしも

A「こんにちは」

とだけ返す。すると那由多くんは嬉しそうに微笑む。

その笑顔を見ると、なぜか類さんに会いたくなる。

多分笑った顔が似てるのだと思う。だけどどこか違う。私の中ではやっぱり類さんが1番なのだと実感する。

お昼休みになると必ずF4はやってくる。

私の唯一の楽しみだ。

A「類さん…！」

類「A。おはよう」

と私に微笑む。

やっぱりこの笑顔だ。やっぱり類さんが好きなんだど実感させられる。

類さんの傍にいると私は本当の自分になれるような気がする。

A「あ…類さんのデザート美味しそう……」

類「食べる？」

A「いいんですか…？やった！」

類「はい、あーん」

A「え…、自分で食べれますから…！」

類「じゃああげない」

A「えええ……。あーん…！」

照れながら口を開ける。

類「ふっ。いい子、はい」

生クリームが甘くてほっぺがおちそうなくらい美味しかった。

こんな毎日がいつまでも続いていけばいいのに……。そう願った…。