"偽り"の愛か"本物"の愛か (ページ9)

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婚約者ページ9

私達が振り返るとそこにはお父さんと私と同じくらいの歳の男の人が立っていた。

A「なんで………」

私は驚きを隠せなかった。

類「………」

類さんは訳が分からずただ、2人を見つめていた。

父「A久しぶり。隣にいるのは花沢家の…」

A「あなたには関係ない」

父「何を言ってるんだ。私はお前の父親だろう。関係ない訳がない」

A「今更なんなの。借金おいて逃げて。私とお母さんがどれだけ苦しんだか…父親ずらしないで！！」

父「お父さんに向かってなんだその口のきき方は！」

男の人「あの…篤史さん」

父「あ、あぁすまないね、那由多くん。A。大杉那由多くん。君の婚約者だ。」

A「え……、」

類「………！」

父「那由多くんのお家はお父さんが総理大臣の大杉憲剛氏。お母さんがデザイナーの大杉真耶子氏だ。君は那由多くんと結婚して、妻になるんだ。」

A「なに勝手なことを……！」

父「だからすまない。花沢類くん。Aには近づかないでくれ。」

A「なにを言い出すの！！私は類さんと…！」

父「A！！」

類「僕はAと離れるつもりはありません。それでは失礼します。Aまた明日」

そう私に類さんは微笑んで帰っていった。

A(なんでこうなるの……)