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ライラックの花束を。〜Happy New Year〜 ページ33




「海斗!おまたせ」


1月1日。6時35分。


薄暗いの空の下、急いで家を出て真隣を見る


「さみー…行こ」

「あ!あけましておめでとうございます」

「おめでとうございます」

私の言葉に続いて海斗がぺこりと頭を下げ
マフラーに口元を埋める


小さい時から2人で初日の出を見て初詣に行く

それが2人の毎年恒例の行事となっていた


「海斗、大学から一人暮らしだっけ?」

「んーその予定」

「そっか」

何気ない会話をしながら足を進める


高校3年生、
附属の大学に進むから受験は終わっていて
海斗は少しずつ引っ越しの準備をしている様子だ

「じゃあこれも今年で最後かな?」

「いや帰省す…」

「…さみしいなあ」

思わずぽつりと呟く

はっと我にかえり海斗を見ると

目を丸くして驚いていた

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:ぷらむ | 作成日時:2020年12月10日 18時

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