Sweet Memories (ページ14)

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「Aがピアノの練習してるの、
こうやって聞いてた」

「恥ずかしいな、なんか」

「それで、その時聞いて感じたことを
花にして渡してたわ」

「そうだったんだ
いつも海斗は真っ直ぐな感想をくれてたね」

＂ありがとう＂と改めて感謝の気持ちを込めて
海斗にそっと抱きついた

「……思い出、もうひとつ増やす？」

いたずらを思いついた少年のように海斗が笑う

「え、」

気付けば視界は天井と海斗でいっぱいになっていて。

「だめだよ、海斗のママとパパいるし」

「バレないようにすれば問題ないよ
…声、我慢できる？」

たまに垣間見える海斗の強引さと男の子の顔に

どうやら私はとても弱いらしい

「…ばか」

「Aのことになると馬鹿になるの、ごめんね？」

そう言って首筋に顔を埋めるから

そっと海斗の首に腕を絡めた