ハンサムな君に (ページ5)

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「立ち話もあれなので…僕でよければどうぞ」

「で、ではお言葉に甘えて…」

近づくと綺麗な顔立ちが目に入り柄にもなく
しおらしくなってしまう

カイトさんが引いてくれた椅子に座ると同時に
いつものギムレットが差し出される

「またかっこいいもの飲むんですね」

そう言って笑うのを見て、もっと普段から可愛いもの
飲んでおけばよかったと軽く後悔するも時すでに遅しというもので。

「お…お兄さんもカイト、って名前なんですね！
なんか同じ空間にいる人たちが同じ名前って変な感じだな…はは…」

恥ずかしさを誤魔化すように話題を出す

「そうなんです。1ヶ月前に偶然ここを知って。
そしたらマスターが同じ名前で、これも何かの縁かなって思ってたまに来るんです。結構来てる方かなと
思ったけど初めましてですね」

少し人見知りなのかあまりこちらを見ずにぽつぽつと
話すカイトさんの横顔を見つめながら、まつ毛長いなーなんて思いつつギムレットを口に運んだ