ハンサムな君に (ページ34)

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次々と料理が運ばれてきてひとつひとつが
美味しくてお酒も進む

「海斗くんは結構飲めるの？」

「んー、めちゃくちゃ強いわけではないけど。
まぁそれなりに飲めるしある程度飲んだら
楽しくなっちゃうタイプだよ」

「え、テンション高くなるみたいな？
想像つかない！」

「流石にやらかさないよ」

なんて、なんでもない会話をしたり。

「…あ。海斗くんにずっと聞きたかったんだけど」

「何？」

「なんで開都の店知ったの？」

「あー、話してなかったっけ？」

「聞いたことなかったなと思って！」

「なんでだっけな、マネージャーさんと2人で
飲み行こうって話になって。」

「うんうん」

「それで偶然見つけたのがきっかけ、かな？
ほら俺、仕事柄？あんま目立つとこというか
オープンな場所って行きづらくて。
あそこ、落ち着いてるし。
ほんとに常連の人ばっか来る感じだからさ。
家からも通いやすくていいかなって。」

「なるほどねー、しかし開都もよく分かったな～
アイドルって。私ほど疎くはないけど、
詳しくもないはずなのに。」

「あ～それね。」

そう言うと思い出したように海斗くんか笑う

「俺らも他にお客さんいないのをいいことに
カウンターでめちゃくちゃ仕事の話を
してしまったってのもあるんだけど。
開都くんの彼女さんが元太のファンらしくて
帰る直前に、実は…って言われたんだよ。」

そうだったのか。
開都の彼女なんて、一度会ったことが
あるようなないような。

身近に意外といるもんなんだな～なんて
考えてると続けて海斗くんが口を開く

「＂あ、でも彼女にはわざわざ言ったりしないので
その辺は心配しないでください！！＂って
今思い出しても笑えるくらい必死だった」

「めちゃくちゃ想像つく
でもそのへんは本当なので。信頼してほしい」

「うん。その堅実さもいいなと思って、
それからほんとにたまにだけど通ってる」

それに、と発したきり黙る海斗くんに
思わず視線を移すと目が合い思わず胸が高鳴る

「通ってたからAちゃんにも出会えた」