ハンサムな君に (ページ28)

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宮近side

「……朝から豪快だな」

スマホを開くと画面に表示される通知欄

＂おはよ！今日はついに華金！！！
パーっと飲むぞー！仕事頑張ろうね！
終わりそうになったら連絡する！＂

これを言う彼女の表情が鮮明に想像できて
思わず笑みが溢れる

「朝から珍しく機嫌良くない？
………あ。ハンサム先生だ。絶対そう」

よりにもよって1番見られたくない奴に見られた

「朝早い集合にちゃんときてる海人も珍しいじゃん。
……まぁ、そうだね、ハンサム先生。」

「うっそ、まじ？最近どうなん、あの時の撮影でさ～クラが＂俺、会ったよ＂ってだけめちゃくちゃドヤ顔で言ってきて、何言ってんだコイツって思ったんだけど帰ったあとにハンサム先生！！って思い出したんだよ、お前まじ呼べよ！俺を！」

「いや呼ばねーだろ、めんどくせえもん」

…松倉。めんどくさいから言うなって言ったのに

まぁ伝わるとは思ってたけど。

「で、どうなの？進展は？
あ、好きとかそういうんじゃないんだっけ？」

あからさまに面白がった声色で聞いてくる

「……今日飯行く」

「デートやん！！！」

「いや、………華金だから」

「華金？サラリーマンのおっさんかよ」

海人とのツッコミに思わず声を出して笑ってしまう

確かに、華金ってサラリーマンが
使うイメージあるのに当然のように使いこなすあの子がやっぱり面白いなと改めて思う

これもAちゃんに伝えたら、やっちまったーって
顔して恥ずかしがるんだろうな

恥ずかしがっている顔を見てみたいな、なんて

ちょっと、思ったり。

「……まぁ何にせよ、ちゃかが楽しそうだから
よかったわー」

「面白がってるの間違いじゃない？」

「んーそれも半分含む
やっぱ80ぱー」

「ほとんどじゃねぇか」

テンポよくつっこむと満面の笑みになる海人。

続けて口を開く

「結構真面目に聞きたいんだけど、
本当に好きとかじゃないの？その子のこと」