ハンサムな君に

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宮近side


あの日以来、やっと彼女に会えた

なんでこんなに会いたいと思っていたのか、
理由は自分でも分からないけど


多分、あのコロコロ変わる表情が忘れられなくて
また話したいって思ったんだと思う

……………多分。


会えたら渡そうと思ってた電話番号を書いた紙を
受け取るとあからさまに悩んだ顔をする


「あ…ありがとうございます、じゃあ私出ます！
撮影残り頑張ってくださいね」


連絡するともしないとも言わずに彼女が出て行く


…職業柄、アイドルとしての姿でしか見られなくなって壁を作られることが多いからちょっと怖いけど



ドアが閉まり足音が遠くなる
沈黙が訪れたあと松倉がおもむろに口を開く





「……俺、いて正解？」

「んー、どうだろ？」

「……あ、あれか！海人が話してた、」


「そう、海人には言うなよ。めんどくせーから」


「運命の相手に再会できたって？」


「やっぱ不正解、まじで」


「んは、ごめん冗談！
人見知りのちゃかが珍しく押すなと思って！」


「なんでだろうね？」


今日もだけど驚いたり考えたりしてるのが
しっかり顔に出るのがめちゃくちゃ面白くて


……可愛いな、なんて思ったり


「ちゃか、IslandTV撮ろ！
ベランダも出て良いのかな？」


口に出したらまためんどくさくなりそうだから

絶対言わないけど。

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