ハンサムな君に (ページ18)

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これはどういう状況だろう？

今日、職場にTravisJapanというアイドルが
撮影にきてて

私は、その撮影で使う場所を掃除してて

偶然、TravisJapanのメンバーに遭遇して

目の前に2週間前に話した海斗さんがいて

「な…にしてるんですか？」

思いもよらない人が目の前に現れ咄嗟に出た言葉。

「何…ってCM撮影？」

そう笑いながら言う海斗くん。

「言ったでしょ、＂そのうち分かるよ＂って」

そうだ

あの日、話を聞いてもらった日、
彼は確かにそう言っていた

でもまさかアイドルだなんて、
TravisJapanのメンバーだなんて

そう思い始めたことを皮切りに次々と
点と点が繋がっていく

「あそこの近くの男子校で先生してるって
言った時に、今度行く場所だなって思ったんだよね」

「なるほど…私てっきりはぐらかされたのかなって、
聞いちゃまずいこと聞いちゃったかもって」

あの時の焦りをぶつけるかのように少し早口になる

「まあ、確かに普通は仕事柄、
誰にでも正直には言わないよ」

＂…けど、＂と彼は続ける

「また会えると思って………また、会いたいなと
思ったから、少し気取った言い方したつもりだったんだけど…ごめんね、悪い方に考えさせちゃって」

「そんな！すぐ悪い方に考えるの私の悪い癖で。
開都からも考えすぎって言われました。
でも……いくら私が働いてる場所で撮影するからって
また会えるなんてわからないじゃないですか。
実際、最近あのバーには行ってないし。
なんでそこまで信じられたんですか？」

純粋な疑問をぶつけると、
海斗くんはどことなく恥ずかしそうに笑って口を開く