センパイ。 (ページ6)

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自己紹介も終わりまた各々盛り上がる時間に戻る

気付けば男子と女子に分かれて飲む形になっていた

「ね、3年ガールズたち」

だいぶ出来上がった1人の女の先輩が口を開く

「やっぱ、このゼミといったら……
トリプルカイトなの？」

突然投げられた質問に
思わず目を丸くする私たち

「元々、就活に強い花形ゼミっては聞いてて
去年の冬、見学行ったらトリプルカイト先輩もいて
決め手になりました！！！！！」

中村さんの隣に座りたいと言っていた
みっちゃんが正直に白状する

「みっちゃんだっけ？正直でいいね
あと3人も似たような感じか、てか普通そうだよね」

とりあえず頷いておけば
深く聞かれないと判断し頷く

「ぶっちゃけ、どの＂カイト＂派？」

「たまに私たち4年も盛り上がるよねこの話題」

女子特有のトークテーマ、

男子の方に聞こえないのかと盗み見ると

「うえ～～～いクラ明日二日酔い決定やん！」

「うおおい、まじか、
俺明日サークルでも飲み会あんだけど」

何やらゲーム飲みをしていて、
松倉先輩がその餌食となっている

「Aちゃんは？」

ゲーム飲みを見ている間にみんな派閥を
答えていたらしく当然、私にも話が回ってくる

「私は……

まだよく分かんないですね、
これからじっくり決めます！」

笑いながら答えると、間違いないな！と
みんなが笑う

「内部生なんだっけ？
やっぱ高校の時からあいつらモテてた？」

1人の先輩が尋ねると
次々と、それ気になる！と同意の声があがる

「ほんとアイドルみたいな感じでしたかね
ちょっと遠くで見てる、みたいな。」

＂もちろん私も喋ったことはなくて。＂

そう続けようとしたが、それは＂嘘＂なのでやめる

へーそうなんだと、その後すぐに別の話題に移る

気付けばゼミ長が会計すんぞーーと声をあげていた