センパイ。 (ページ41)

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「トリプルカイト先輩、4組らしい！
うちら班一緒じゃんやば～～い」

と、クラスの誰かが昼休みに話す声が聞こえる

同じ4組なんだ

リハーサルとか近くで見れたりして

なんて淡い期待を抱くものの

話しかける勇気は一向に出る気配はなく。

相変わらず部活中に遠くで見る生活を続けていた

そんなこんなですぐに体育祭本番はやってきて。

10月とはいえ、その日は陽射しが強く
直射日光のもとで用具の出し入れをしていると
少し頭が痛くなったので

「…すいません、ちょっと涼んできてもいいですか」

と先輩にいうと心配そうに陸上部の先輩が口を開く

「大丈夫？養護テントまで行く？」

「大丈夫です、ちょっと日陰で休みます」

とは言ったものの、時間は13:00。

太陽が真上にきていて
なかなか日陰も見つかるはずもなく。

「とりあえず座ろう…頭痛い」

かろうじて見つけた木陰に腰を下ろし目を瞑る

「あの………大丈夫？」