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ローファーで夜の街を駆ける。

アスファルトを蹴る音が住宅街に木霊(こだま)した。


一体、何から逃げているのだろう。

意味もわからずに ただ走って、走って。



街灯を通り過ぎるたび、自分の影が追いかけてくる。



「なにしとるん?」




__どこからか、午前零時を告げる鐘の音が聞こえてきた。


暗がりから聞こえた声に足を止める。


「別れを告げに」

「なんで?」

「魔法が解けちゃうから」

「次はいつ会えるん?」


「さあ、わかんないかな」


宮が私に向かって手を伸ばした。

それを躱して 再びアスファルトを蹴る。


その拍子に、ローファーが脱げた。

でも 立ち止まっている暇はない。



私はそこから逃げるように ただひたすら走った。

後ろは振り返らなかった。



王子が追いかけてくることもなかった。



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夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花(仮) - なんか知らないけどこういう系の作品見ると大抵作者がモノクロ様w今回も「おぉ!モノクロ様!!」なったwww嬉しす。こういう書き方神秘的で好きなんだよなぁ。勿論長編のやつも大好きだけど。こういうのたまに見ると楽しいw (2018年4月25日 11時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
カレー@ナッポレオンが相棒(プロフ) - 初コメ失礼します....!ずっと前から思ってたんですけど、モノクロさんの小説の書き方が凄く凄く好きです…()今回も最高でした!お体に気をつけて、これからも頑張ってください(*´-`) (2018年4月22日 22時) (レス) id: 7750765a54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モノクロ | 作成日時:2018年4月22日 19時

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