8話 ページ10
「僕、大きくなったらオールマイトみたいなかっこいいヒーローになって皆を助けたいなぁ……」
『〇〇ならきっとなられるよ、最高のヒーローに。』
「えへへ、なれたらいいね！」
昔、出久とそんな話をしていた思い出がある。
だけれど、そんな出久にはヒーローになれる個性がある。
私には無い、私がもっとも欲しい力。
否、"欲しかった力"
小さい頃は個性がない事で虐められる事が絶えなかった。
どれだけ望んでも手に入らない自分には夢のような力。
それはきっと出久だって同じこと。
お互いそれほど欲しかった力。なりたいヒーローになる為の力。
だけれど、今の私は昔の私じゃない。
個性のない、あの頃に怯えていた私じゃない。
今は奏さんから貰った歌、何かあった時支えて救けてくれる姉さん達がいて、シンフォギアもある。
そう、私はー。
あの頃の私じゃない。
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『……そうだったんだ。入学式居なかったのは個性把握テストとやらがあったんだね〜』
「……んで、そこでクソデクが個性を使ったんだよ。」
『でもまぁ、驚いたね。出久がヒーロー科のクラスに名前があったから何となくは分かってたけどね。』
「お前、クソデクに会ったんか？」
何故か今勝己と同じテーブルに座りお昼を共にしてる。
勝己のご飯は真っ赤過ぎて見れたものでは無いけれどね。
『入学式の日にね、たまたま出会ったの！』
「ﾁｯ……そうかよ」
勝己は何故か不貞腐れたような顔でまた残っていたご飯を食べ始めた。
『ねぇ、勝己』
「あ？、なんだよ」
『……出久と仲直り、してよね』
きっと勝己は勝己なりの考えがあるのは分かっている。
だけれど、やはり2人は幼なじみ。仲良くしてもらいたいものだ。
「んなこと、しるか」
勝己は呆れた様子で食事が終わったからか席を立ち上がり教室に戻ろうと思っていた。
「……なぁ、A」
『ん？どうしたかっちゃん？』
「今日の放課後一緒に帰るぞ」
そう言い残し、勝己は教室へと帰って行った。
『……こちらの意見は無視なのは相変わらずなのね……』
まぁ、それが彼らしいと言えば彼らしいのだけれど。
と思い、Aも残ったご飯を食べて自分も教室に帰っていった。
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(おまけ)
「……んだよ、おめぇら」
「「さっきの女性はどなたですか！？！？！？」」
「あぁ？んなの関係ねぇだろ」
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2代目ゆきだるま(プロフ) - こちらをご覧の皆様お久しぶりです。こちらに書いている小説の主です。こちらの垢ログインができなくなりまた一からの新しい公開をしていこうと思います！（だから名前もにだいめ！）ぜひそちらの方にて応援お願い致します！ (2022年10月26日 21時) (
レス) id: ccbed1e0fc (このIDを非表示/違反報告)
レナナミル♪(プロフ) - 戦姫絶唱シンフォギア大好きでヒロアカも見てるのでこの作品大好きです！更新待ってます(＞▽＜)／ (2022年9月26日 23時) (レス) id: 147b0d638a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきだるま。 | 作成日時：2020年9月12日 15時
