6話 ページ8
心操はその光景を見ていて、母親が取ると思い通り過ぎようとした。
しかしーー
『大丈夫！任せて、お姉ちゃんがとってあげよう！』
そう、一緒に帰っている彼女、立花Aが風船を取うとしていた。
なんの個性も持っていない彼女が。
しかし心操は思い出した、彼女の自己紹介の時言っていた言葉。
『趣味は人助けーー』
心操はずっとそれが気になっていた。
どうして無個性なのに、なんの力も持っていないのに、無個性のせいで馬鹿にされてきただろうにどうしてそこまでするのだろうか。
心操がそう考えているといつのまにか男の子の風船はAのお陰で取れていてみさは男の子の母親にお礼を言われいた。
『もう離さないようにねー！』
「うん！、ありがとう、お姉ちゃんー！」
Aは男の子に手を振っていた。
「なぁ、どうしてお前はそこまでするんだ？」
『え？、どうしてって……』
「無個性のお前がどうしてそこまでする必要があるんだ？メリットだって何もないだろ？」
『っ……』
「あ、いや、その、ただ気になって聞いただけでそのだな……」
心操は自分の言ってしまった言葉に罪悪感を感じた。
自分だって個性の事で他から散々言われいるので彼女の気持ちはわかる。
それに彼女の方が辛いのなんてわかりきっている。
心操がどう話を続けようか悩んでいるその時、Aが口を開いた。
『……心操君の言う通り、私にメリットはない。』
「…………。」
『……昔、ツヴァイウィングのライブ会場がノイズに襲撃された事件覚えてる？』
「？、確か死者が多数にツヴァイウィングの天羽奏さんが亡くなった話だよな？」
『そう、そこに私と私のお姉ちゃんとそのライブに行っていたの。』
「なっ…！？」
『お姉ちゃんも私も怖くて立てなかった。個性もないから逃げ遅れノイズに狙われたところ、奏さんが助けてくれたの。生きることを諦めるなって…。』
「……そうだったのか。」
『だから私は、あの人みたいな人になりたいの。無個性だろうとそんなの関係ない。私は私の出来る事をするだけ』
『それにね。』
「ん？」
『私には、歌がある。』
「歌……？」
『そう！』
Aはそう言い微笑んだ。
心操はAが言っている�牴劉瓩琉嫐�がわからない。
歌で一体何が出来ると言うのか、心操は不思議だった。
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2代目ゆきだるま(プロフ) - こちらをご覧の皆様お久しぶりです。こちらに書いている小説の主です。こちらの垢ログインができなくなりまた一からの新しい公開をしていこうと思います！（だから名前もにだいめ！）ぜひそちらの方にて応援お願い致します！ (2022年10月26日 21時) (
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レナナミル♪(プロフ) - 戦姫絶唱シンフォギア大好きでヒロアカも見てるのでこの作品大好きです！更新待ってます(＞▽＜)／ (2022年9月26日 23時) (レス) id: 147b0d638a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきだるま。 | 作成日時：2020年9月12日 15時
