ライラックの花束を (ページ3)

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「なに、また振られたの？(笑)」

そう言いながら海沿いの堤防の上を歩く幼馴染の海斗

「笑い事じゃなくない？失恋中の乙女だよ？
悲しみに満ちている乙女がここに1人いるんだよ」

「え、どこ？海辺にいる？」

キョロキョロと海辺を見渡す海斗を見て

「…お尻蹴っ飛ばしていい？」

「ダメに決まってんだろ、落ちるわ！
……ごめん冗談、話聞くから乙女さん。」

謝りながら上目遣いで顔を覗き込んでくる

海斗は幼馴染の私がいうのもおかしい話だし、
男の子に使っていいのか分からないけど

顔がとても可愛いからその顔で見られたら

昔から怒る気力がなくなる

「…私が腹立ってんのは、」

「腹立ってるやん、悲しみの乙女じゃないやん」

「いいから！腹立ってんのは、またいつものやつ。

＂なんか思ってたのと違った、もっと女の子って感じの子なんだと思ってた。＂

知らないよ！！！って感じじゃない？」

「まー言いたいことも分からなくもないかな」

言いながら堤防の上からジャンプして隣に降りてくる