罪×愛×罰

★3.好きと言う気持ち ページ4

〈與side〉



“義兄”とAが呼ぶ西島は。Aが好きな相手。




物心ついた時から隣に居るAの気持ちに気づけんほど鈍感やあらへん。



それでも、どんな形でもAの恋人になれてる事に後悔は……。







あ「真ちゃん？」




今にも眠そうな目で。



オレの髪を撫でへんで？



與「どないしたん？


西島は？」





お風呂上がりなのか濡れた髪と大きなT シャツ。




あ「お風呂。



真ちゃん？今日は真ちゃんの部屋に泊まる。」






ホンマはここに居たんやろ？





與「帰れるんか？」





オレが地元を離れて数年して東京で再会した幼馴染みのAは。




西島の義妹になっとた。




再会した日からAの西島に対する気持ちにも気づいとった。




二人の関係も。




それがいつか千晃に…。メンバーにバレたとき。




A を守れるように。





彼氏になったんはオレのエゴや。






あ「泊まったらダメなん？



うちは真ちゃんの家に泊まりたいねん？」





オレの前だけで出す関西弁。





西「A？




與……………。



もう来たんだ？」




あからさまに不機嫌になってリビングに入ってくる西島。





あ「お義兄ちゃん。



真ちゃん迎えに来たから帰るね？」





オレの痛みを増やすAの罪。





知っとって知らんふりするオレの罰。

★4.好きだから…→←★2.関係性。

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