罪×愛×罰

★13.ごめんなさい。 ページ14

〈あなたside〉



目が覚めたら…真ちゃんはもういなくて。




自分のマンションに帰る……。




部屋に置かれたたくさんの段ボール。





あ「謝らんとな。」









あ「末吉さん………？」




何時間か事務所の前で待ち伏せてようやく出てきた末吉さんに声をかけた。






末「Aさん？」





あ「ごめんなさい。どうしても謝りたくて。」




いきなりのあたしの登場に戸惑いながらも。




末「いつから待ってたの？寒かったでしょ？」




自分の上着を脱いであたしにかけてくれる。




末「話でもあるなら。ここじゃなんだし歩こう？」





ついたのは小さな公園。



ベンチに座って……。





あ「隆弘と千晃さん、仲直りしたみたいです。」





末「うん…。」





あ「末吉さん？



ごめんなさい。」




いきなり立ち上がって頭を下げるあたしにビックリする末吉さん。





あ「隆弘とあたしの浮気。



うそじゃなくて…本当のことなんです。」




目を見開いて。沸々と怒りが…




あ「あたし、妹って言っても義理なんです。




だから………。



いい訳に聞こえるかも知れないけど。



末吉さんと千晃さんの関係を知ってからです。




隆弘が………………。」






末「なんで…バラすの？



黙っていれば。」





うん。黙っていれば…末吉さんだけ悪くて





あ「きっと、隆弘が好きだから…。」





末「與とは付き合って……。」





あ「真ちゃんは幼馴染み。



付き合っては居たけど…。昨日でそれも終わりました。



真ちゃんはただあたしを守ってくれてただけなんで。」






末「オレに悪いって思う？」





まっすぐな目。





あ「はい。だから、話に来ました。」






末「それだけじゃ足りないから付き合って」

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