私、西島さんに拾われました

＊自分でも＊ ページ4

side A



まっすぐ見つめる優しい目に



西「まず、仕事は？」




あ「してない…………です。



クビになりました。」






西「住む場所は？」





あ「もう、帰れなくなりました。」





西「恋人は？」





あ「別れました…………。」







自分の口から出た現実の言葉。




全部、今日。おきたことなんだって





思い知らされて




辛くなって下を向いた。






西「行く場所とかある？」





あ「ネットカフェにでもって



だから………」





いろいろありすぎて



今は頼れる友だちも居ない





西「女の子が１人でネットカフェなんて危険。


好きなだけここに居ればいい。



言ったでしょ？拾ってあげるって。」






なんで？




今日、会ったばかりなのに





西「その代わり


家事とかお願いしてもいい？」





あたしに気を使わせないような優しさが





今日、あったすべての事を忘れさせてくれそうで




小さくうなずいた

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