私、西島さんに拾われました

＊よそよそしい＊ ページ16

side 西島




あ「佐藤Aっていいます。


よろしくお願いいたします」




小さく頭を下げたAの手を掴んで



ブンブン振る宇野ちゃんが少し可愛く見える





宇「敬語はなし!!


Aって呼ぶね？あたしの事も好きに呼んで？


けど、宇野ちゃんは禁止ね？みんなに呼ばれるのと分からないから」





ちょっと注文の多い宇野ちゃんが笑える




あ「なら、実彩ちゃんって呼んでもいいですか？」




二人の自己紹介が終わったのを見て





西「ここじゃ、あれだから


リビングに行くよ」









３人で囲む食卓





西「今日もうまっ!!」




宇「ホント、Aちゃんって料理上手。


今度、あたしにも教えて」




宇野ちゃんも大満足で




けど、気になるのは




さっきから





あ「あっ、お風呂洗うの忘れてたので


ちょっと失礼します」





なぜかここを離れようとするA





そしてオレの隣がAじゃなくて宇野ちゃん






宇「ねぇ？にっしー？


Aに仕事の話とかした？」




Aが居なくなったリビングで






西「そのうち話そうとは思ったけど。」





宇「ふーーーーん。



今日、Aのこと借りるね。」






西「えっ？借りるって？」

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