あなたの居場所を…

☆9☆誰もが ページ10

side 浦田



みんな…なんとなく気がついてると思う。



ここ最近の千晃の様子の変化に。



それと同時に……




西島と與は少しだけ変わり始めた千晃に惹かれてて。




宇「直也くんが言いたいことはなんとなくわかるよ？」




日「けど…それが何かってのがわかんねぇーよな？」





藤堂さんと千晃が出ていった楽屋で




浦「二人が付き合ってる…



そう思えば。」





西「藤堂さんに限って自分の所のアーティストに手は出さないと。」




與「せやけど、男と女やで？



どこでどぉーなるか？」





そういつ、どこで恋愛感情が芽生えるかは分からない。




末「なぁ？



『あたしは千晃!!』的な発言、聞いたことねぇーか？」




浦「それって……」





末「千晃がたまに独り言のように言ってる。」





宇「鏡の前でも…



『大丈夫…大丈夫。今日も完ぺき。』って



言ってる。」






日「それってまさか…」





考えもしなかった。




けど…だとしたらなんで？




西「けど…いくらなんでも無理があるでしょ？」




與「あんだけ似てる人間なんて居るわけないやろ？」




確かに…



あり得る訳がない。




そんな事が。









あ「みんな？」





楽屋に戻ってきた千晃と藤堂さん。




藤堂「怖い顔して何を話してるんですか？」




あ「本当に(笑)



みんなに言いたいことがあるんだけど。」

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