あなたの居場所を…

☆27☆このまま ページ28

side あなた



なにもなくなった…



はじめから夢だったのかな？



砂浜は真冬ではやっぱり寒くて



あ「風邪ひいちゃうよね……



まぁー。それでもいいか!!


明日からの予定なんてなんにもないから。」




なぜかな？心に残るのは……




指で唇を押さえて考える……




あ「好き…」




涙が溢れて止まらなくて……





「誰を好きなの？」




なんでかな？なんでなのかな？





あ「啓太……」




新田「ここに居ると思った。



Aのお気に入りの場所だから!!



でっ？誰を好き？」





きっと、どこかで気がついてるんだと思う




それでも啓太は優しいから自ら言葉では表さない





新田「Aに新しい出会いが訪れたら


Aの中にオレの居場所なんて無くなることなんとなくわかってたんだ。



だから…ずっと閉じ込めて


オレの醜い感情でAを縛り付けてたんだと思う。」




啓太はいつも優しくてあたしを守ってくれて。それがすごく嬉しくて。





あ「ごめんなさい…啓太。



あたし…啓太じゃない人に会いたくて仕方がないの。


きっと彼はあたしなんてなんとも思ってないかもしれない。



それでも……あたし。好きなの!!」





等身大の思いを




ちゃんと啓太に伝えたくて。




いつもよりも強い力で抱き締められて。





新田「うん……辛いけどうれしい。


Aがちゃんと自分の言葉で伝えてくれたことが。



だから……ちゃんと応援する。



今までありがとうA」




啓太を好きになれて本当に良かったと思える。




啓太の最後の温もりを腕の中で感じた。

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