あなたの居場所を…

☆2☆この条件を ページ3

side 藤堂


そんなこと出来るわけがない。


千「メンバーにも知られなくないの。


だから…お願いします。


絶対に戻ってきます。それまでAを



AAAの伊藤千晃として…………」





確かにそっくりだけど。




あ「こんなんだけど。


千晃のコピーなら双子のあたしなら出来ます。


メンバーにもバレないようにちゃんと覚えます。


なので、千晃の願いを聞いてもらえませんか？」



バカげている。一言で言えばそうだけど




確かにこのタイミングでAAAから千晃が抜けるは大きな痛手になる。




オレは腕組みをして考え込んでいる社長の判断に任せるしかなくて。





社長「バレたとき。



二人が一番、ファンからも世間からも批判される。


そして、それを認めたオレやマネージャーの藤堂もだ。


それを背負ってでもそうしたいと言うのか？」







side 社長



少しだけ黙り混んだ二人。


見た目は確かにそっくりで長年、千晃を見てきたオレですら


見分けがつけれない。



ただ…このAって子には千晃に感じるような光は感じられない。




あ「見てもらえませんか？


あたしの歌とダンスを見て


社長さんが無理と判断したときは諦めます。」





目の色が少しだけ変わった気がした。




社長「藤堂……



お前にも判断を任せる。



もしも、二人の申し出を受け入れたとき、Aを守るのは藤堂、お前の役目になるだろうから。」





藤堂「はぃ。」




きっとこの子には無理。



オレも藤堂とそう思っていたはずなのに。

☆3☆代わりになるために→←☆1☆不安と願い

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す