すの家族

･ ページ32

"バタン"


いきよいよくラウールの部屋を出て自分の部屋にこもる。


ベットを背もたれにして床に座ると冷たいものが頬をつたった。


蓮「ｸﾞｽｯ…なんで…ないてんの…ｸﾞｽｯ…もぅ…ｸﾞｽｯ…。」


俺、何がいけなかったんだろう。


体調が悪いことに気づいて貰えなくて(言わない俺も悪いけど)頑張ったのに怒られて、辛くて、寂しくて、涙が止まらなかった。



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翔太side


今日、朝起きたらラウールが熱があって吐いたとかでみんなバタバタ。


でも、俺は仕事があり、早く家を出なければいけなくて、申し訳ないけど行く前にラウールの顔を見たくらいで何もしてやれてない。


俺以外にも、亮平、だいちゃんは仕事でこーじはバイト、兄ちゃんは休みで、照は仕事を休んだ。


蓮は久しぶりの休みみたいでこんなうるさい中まだ寝ている。


涼太は仕事を休めるように調整していた。


結果休めたらしいけど。


事情を話せば早めに上がらせてくれて、急いで家に帰る、、、途中で涼太と、会い一緒に帰る。


翔「あれ？休めたんじゃないの？」


涼「うん。けど、ちょっとトラブルったらしくて呼び出された。」


翔「ふーん。解決した？」


涼「うん。ありがとう。」


翔「そ、ならいいや。」


家に着くと、やることがあるからと行ってリビングに行く涼太。


俺はラウールの様子を見ようと思いラウールの部屋に行くと兄ちゃんと、照が居た。


翔「ただいま。どう？調子は？」


辰「んー、朝より熱は下がったけどまだ高いし、ご飯食べるのきついっぽいから、気持ち悪いのがまだ治まらなかったら病院行こーと思う。」


翔「そっか、ありがと。てか蓮は？」


照「…知らね。部屋じゃないの。」


翔「え、何。何かあったの？」


話を聞けば蓮が全く起きずに手伝ってくれなくて、買い物を頼めば時間がかかりすぎて少しイラッときて怒った兄ちゃん。


ラウールの様子を見に来たのはその1回だけらしくて、末っ子がこんなに辛そうなのに協力的じゃない蓮が嫌な奴に見えたから怒ったとか少し拗ねた感じの照。


ちょっと蓮と話さなきゃなって思って蓮の部屋に行くと、すすり泣くような声が聞こえた。


(え、なんで泣いてんの。)


翔「"コンコン" 蓮？入っていい？…入るよ。」


部屋に入るとベットの前で座って泣きべそをかいている蓮がいた。

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