すの家族

rq 隠し事はしないで ページ22

辰哉said


天気のいい日曜日。


いつもより少し遅く起きた俺は今日は何をしようかと考えながら下に降りると、いつもはもう既に明かりがついていて、朝ごはんを作っている音だったり、テレビの音がするのに、今日はくらいし何も聞こえない。


リビングに入ると案の定誰もいなくて、涼太にもこういう日はあるだろうとか、たまにはゆっくりした朝をすごして欲しいとか思って、今日さ俺が朝ごはんを作ることにした。


7時を過ぎた頃、亮平、ラウ、康二、珍しくひとりで起きた大介が降りてきて、照のランニングも終わったらしく、みんなに涼太のことを聞かれたけど、たまにはこういう日もあると伝えればみんな納得。


朝ごはんを出してそろそろ起こそうと思いまだ寝ている弟たちの部屋に行く。


とりあえず涼太から起こしに行こうと思い部屋に入る


ベットで眠る涼太の顔か少し赤い気がしておでこを触れば感じる熱さ。


これでやっと理解した。


辰「"トントン" 涼太？起きれる？」


涼「…ん…にぃ…さん？あれ？…いま…なんじ…？」


辰「今は7時半くらいだよ。大丈夫？どっか辛いとこある？」


涼「ごめっ…すぐ…作るから…」


そう言って起き上がろうとする涼太を止めて


辰「大丈夫。俺がやっといたから、今日はゆっくり寝て？」


涼「…でも……。」


辰「俺らは大丈夫だから、自分の心配して？な？」


涼「…うん…ごめん…にぃさん…。」


辰「ごめんじゃなくて？」


涼太 「…ありがとう。」


辰「はい。よく出来ました！色々とって来るからちょっとまってて。」


頭をなでてあげると少し嬉しそうに笑う涼太。


久しぶりに熱が出て辛いだろうから、翔太に隣にいてもらおうかと思っていたんだけど、リビングに戻れば蓮を起こしてくれた亮平と康二から蓮も熱があるという報告が…。


アレまぁ…。笑


こりゃ大変だ笑


ご飯を食べ終わっている大介にお皿洗いを頼み、亮平と康二には洗濯物を頼む。


照には涼太のところに行ってもらい、俺は蓮の所へ。


ラウには時間はかかるだろうけど翔太を起こしてもらうことに。


多分涼太が熱あるってことを言えば飛び起きるんだろうな笑


辰「"コンコン" 蓮ー？入るよー？」




辰「蓮。お熱測ろーな。」


蓮「…た…ち…？ﾊｧ…ﾊｧ…たっちゃ…。」


辰「はいはい。たっちゃんはここにいるよー。大丈夫だからね。」


もう既にグズグズな蓮。


たっちゃん、たっちゃんと俺の名前を呼んでしがみついてくる。

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