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Shota side*
『…チッ、うるせぇな誰だよ。』
どこからか聞こえてきた叫び声にビクッと揺れたのは目の前の肩。
それを見て怒りが込みあがる俺は、ほぼ無意識に小さな声で舌打ちをしていた。
「なに、今のおっきい声…。」
『あー大丈夫。
どっかでうるさいサルが鳴いてんだろ。』
「サルって…人の声やろ？」
『食堂で騒ぐバカはみんなサルだろ。』
口からでる俺の適当な悪口にもくふふと笑うのは、俺の前でおにぎりを頬張る康二。
普段は康二に伝えること、説明することはなるべく細かく分かりやすくするんだけど、
悪口とか康二に見せたくないものの説明は適当にごまかしてて。
俺のそれを理解してる康二は、「可愛いおサルさんなんかなぁ」と笑う。
『可愛くねぇよ、男の声だったろ。』
「男の人でも可愛い人はおるやん。」
『…確かに。』
たしかにそうだ。
もう一度心の中で呟いて康二を見つめる。
「…なにぃ？」
『や、なんでもねぇ。』
「もしかして僕のこと見てた？」
『…見てない。』
「ほんま？嘘ついてへん？」
ジッと俺の顔を見つめる康二。
康二の視界はぼやけていてはっきりと分からないはずなのに、
栗色の瞳は俺の目をしっかりと見据えていて。
こんなきれいな目に見つめられて嘘つけるやつなんかいないだろ。
『…見てた、ちょっと。』
「えーもー！なんでみてたんよ！恥ずかしいやんー。」
手で恥ずかしそうに顔を隠す康二に、自然と顔もほころぶ。
…こんなとこ、ふっかに見られたりなんかしたらたまったもんじゃねえな。
『だって米粒ついてんだもん。』
「…へ！？うそやん！
どこー？とって！」
『え、』
ん！と目を閉じた康二。
いやもう…無自覚って怖い。
見られるのは恥ずかしいくせに、そんなこっぱずかしいことはできんのかよ。
そう言いたくなるのを一旦こらえて、
触るよ、と声を掛けてからそっと頬に触れた。
…適当についた言い訳を一応成立させるために指でつまんだふりをして。
『はい、とれた。』
「えへ、しょっぴーありがとお。」
にこーっと笑って俺の手に自分の手を重ねる康二。
…いやまじ可愛すぎんだろ。なんだこの生き物は。
完全に俺の顔がだらしなくなった時、
見知った顔が俺の正面、康二の背中に来た。
「こーじ、お待たせ。」
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雪 .(プロフ) - kosameさん» kosameさん 心温まるコメント頂きありがとうございます！優しいコメントに感謝しますTT楽しみにして頂けるだけで執筆の糧になります…2人がハピエンになることは私も願ってます！(笑)頑張りますので今後とも応援宜しくお願いします。 (2022年1月29日 23時) (
レス) id: 11c8e42471 (このIDを非表示/違反報告)
kosame(プロフ) - 初めまして！いつもお話楽しく読ませて頂いてます(^^)お話メッチャ好きです！今後めめこじの2人がどうなっていくのか楽しみです！勝手にめめこじハピエンになってと祈ってます！これからも主様のペースで更新頑張って下さい！お話の更新楽しみに待ってます！ (2022年1月29日 19時) (レス) id: aeb0d54ce7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 .
| 作成日時：2021年12月22日 23時
