＃こえの正体 ページ6
Raul side*
楽しい大学。楽しい昼休み。
大好きな親友と学食で優雅なランチタイム。
…のはずなのに。
「あー、気になる。」
『…もー！めめ最近そればっかり！』
親友のめめはどこかうわの空で
僕の話は無視するし、自分から喋ったかと思えばため息ばっかり。
優しくて可愛いラウールくんもそろそろ限界なんだけど？
僕のムカムカプンプン丸が溜まってきた時、
ふわっと見知った香水が頭上から香った。
「あ、またこの前のお客さんの話！？」
「めめみたいなイケメンでもここまでしつこいとさすがに引くよね。」
『佐久間くん！阿部ちゃーん！』
そう言って隣に座ったのは、めめと同じバイト先の先輩の佐久間くんと阿部ちゃん。
ふたりは俺らより先輩。
だけどとっても優しいから、もはや友達って感じ！
あ、俺はそのカラオケ屋では働いてないんだけどね。
佐久間くんはまぁ…身長はミニマムだけど、心がおっきくていつも元気。
阿部ちゃんは優しくて賢いんだけど、
しれっと毒吐く時あるからギャップありありーマン！
それで僕、ラウール！
ピチピチの大学一年生！めめとは高校からの親友やってます！
「…はぁ。気になる。」
ほら、またため息。
でも正直なところ、普段はクールで武士みたいな固い生き方してるめめがこんな状態になってるのは僕でも見たことなくてびっくりしてる。
『めめでもため息はくんだね。』
「それ何回言うんだよお前。」
僕が何回も言ってる分、めめもため息ついてるってことには気づいてないんだよなー。
「会いたい。」
「うわぁこいつ！ついに言った！」
「クールイケメンの名がすたれるね、ストーカみたいで。」
『阿部ちゃん、今日もバッサリ切るね…。』
「…そうだよね、自分でも思う。
歌聞いただけのただの客に会いたいとか話してみたいとか思うのってさ、なかなかキモイよな俺。」
遠い目をしてそう呟くめめは、ほんとにいつもとは別人みたい。
めめとは長い付き合いだし大好きな友達だから
そりゃあ彼の困ってることにはなるべく助太刀してあげたいんだけど…
『…何の手がかりもないんじゃあどうしようもないよ。』
「そうだそうだ！賢いなあラウールは！」
よく言った！と俺の髪をわしゃわしゃする佐久間くん。
あー髪乱れるからやめて欲しいな…。
『めめの話によるとその人は歌がびっくりするぐらい上手でおそらく大学生…ってことだけだよね。』
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雪 .(プロフ) - kosameさん» kosameさん 心温まるコメント頂きありがとうございます！優しいコメントに感謝しますTT楽しみにして頂けるだけで執筆の糧になります…2人がハピエンになることは私も願ってます！(笑)頑張りますので今後とも応援宜しくお願いします。 (2022年1月29日 23時) (
レス) id: 11c8e42471 (このIDを非表示/違反報告)
kosame(プロフ) - 初めまして！いつもお話楽しく読ませて頂いてます(^^)お話メッチャ好きです！今後めめこじの2人がどうなっていくのか楽しみです！勝手にめめこじハピエンになってと祈ってます！これからも主様のペースで更新頑張って下さい！お話の更新楽しみに待ってます！ (2022年1月29日 19時) (レス) id: aeb0d54ce7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 .
| 作成日時：2021年12月22日 23時
