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『え…？』
だ、誰…？
位置的にはカウンターに立つ人で、声はさっき対応してくれた店員さんで。
「久しぶり、康二。
10年ぶりぐらいかな？最後に康二が料理教室に来た以来だから。」
料理教室…？
…まさか。
『…もしかして、涼太くん？』
「正解。覚えててくれたんだ。」
『当たり前やん！忘れるわけない！
え、ここで働いてるのん？』
「うん、俺の店。今年出したんだ。」
『え！？涼太くんのお店！？すごい…夢叶えたんやね。』
「まぁね。始まったばかりだけど。
康二は大学生？」
『うん！すぐそこの大学通ってて、』
「あの。」
ふたりで盛り上がってしまった会話をいつもより大きい声で制したのは隣に座るめめで。
あ…そや、めめを置いてけぼりにしもうてた。
『めめ、この人は宮舘涼太くん！
僕が小学校…目が見えなくなるまで通ってたこども料理教室で仲良くなった友達やねん。
僕に料理を教えてくれた人！』
「康二に料理教えたのは俺の父親だけど(笑)」
『涼太くんもいっぱい教えてくれたやん！』
「ふーん。」
そう、涼太くんは近所で料理教室を開いていたシェフの息子さん。
一歳上で歳が近い涼太くんは人見知りしてた僕にすごく優しくしてくれて
料理以外でもいっぱい遊んだ友達。
見えなくなって教室をやめてから会うこともなかったのに、こんなとこで再開するなんて！
「で、そちらは？」
『あ…えっとこちらは、』
「…康二くんに片思いしてる大学１年の目黒蓮です。」
『え！？なな、なにを…！』
「おー、真っ直ぐで素敵だね。」
戸惑いもしない涼太くんはむしろ感心したように笑うと、しばらくの沈黙。
…め、めめも涼太くんも喋らんくなった。
どうしたんやろ…言葉のない中で何が繰り広げられてるんや…。
こういう時、顔が見えないと相手の感情が読めなくて不安になる。
しばらくの沈黙を破ったのは涼太くんの微かな笑い声で。
「安心して。俺は目黒の敵じゃないよ。
康二は今も昔も可愛い弟みたいなものだしね。」
「…康二くんの敵でもありませんか？」
「もちろん。」
「…すみません、睨んでしまって。」
え…めめ、睨んでたん！？
ぱっとめめの方を見ると、今度は僕を見て「ごめんね。」と小さく呟いた。
睨まれた本人の涼太くんは全く気にしてなさそう。
っていうかなんか声色が少し楽しそうにも感じる。
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雪 .(プロフ) - kosameさん» kosameさん 心温まるコメント頂きありがとうございます！優しいコメントに感謝しますTT楽しみにして頂けるだけで執筆の糧になります…2人がハピエンになることは私も願ってます！(笑)頑張りますので今後とも応援宜しくお願いします。 (2022年1月29日 23時) (
レス) id: 11c8e42471 (このIDを非表示/違反報告)
kosame(プロフ) - 初めまして！いつもお話楽しく読ませて頂いてます(^^)お話メッチャ好きです！今後めめこじの2人がどうなっていくのか楽しみです！勝手にめめこじハピエンになってと祈ってます！これからも主様のペースで更新頑張って下さい！お話の更新楽しみに待ってます！ (2022年1月29日 19時) (レス) id: aeb0d54ce7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 .
| 作成日時：2021年12月22日 23時
