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―――6年後、冬に戻る――――
『…似た者同士じゃん。』
「…え？」
目の前の長身イケメンはキョトンとしてるけど康二を見つめる瞳はとびきり優しくて。
ほんとにあいつを見てるみたいで、思わず笑ってしまった。
確かに、どう見ても目黒くんが悪いやつには見えない。
…俺ももう、意地張るのはよくないな、うん。
『…ふたりに何があったか知んないけどさぁ。
康二、別に目黒くんのことは怒ってないんだよな？』
「…うん。」
『目黒くんもわざわざありがとね。
目立たない格好して騒がれないように康二のこと気遣ってんだよね。
それに照から聞いた。毎日図書館こもって視覚障がいのこと勉強してくれてるって。』
「…え？」
「…こうじくんのこと知りたくて勉強してるだけっす。
無知のまま何もしないまま嫌われるのは絶対やだし。
それにこうじくんが嫌がることはもうしないんで。」
『…ふはっ、そこも一緒だし(笑)』
「え？」
『ふふ、んーん。
なーんか目黒のおかげで甘酸っぱい思い出懐古できたわ。サンキュね！
あ、名前言ってなかったよね？深澤辰哉ね、俺。
ふっかっていう可愛いあだ名があるからそれでいーよ。』
「あ、はい、ふっかさん。
よろしくお願いします。」
『うんうん！
あとね、俺康二のことならなーんでも知ってるから。
分からないことあったら聞いていいからね。
早速だけどさ、康二にはちょっと強引な方がいいと思うよ。』
「なっ…！？」
「…え、そうなんすか！？」
「何ゆうてるんふっかさん！」
『間違ってないっしょー、翔太と仲良くなった時もそうだったじゃん！』
「…そうかもしれんけど！」
『…あ、てか目黒もそろそろ次の授業行かないとなんじゃない？』
翔太が帰ってくる前に退散してもらわないとね、さすがに面倒くさいしややこしいことになるし。
「あ、この後バイトなんで帰ります。
こうじくん、また会ってくれる？」
ちらりと康二を見ると、しばらく固まって考えてから、静かにこくりと頷いた。
『…よかった。ありがとう。
じゃあ、失礼します！』
嬉しそうにそう言って教室から出ていった目黒の背中が
いつかの教室のあいつの背中と同じに見えて。
康二は、この先俺がいなくても幸せになれるんだろうなって。
考えたこともなかったけどそう確信してしまった。
「ふっかさぁん。」
『ん？なぁに。』
「泣いてるん？」
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雪 .(プロフ) - kosameさん» kosameさん 心温まるコメント頂きありがとうございます！優しいコメントに感謝しますTT楽しみにして頂けるだけで執筆の糧になります…2人がハピエンになることは私も願ってます！(笑)頑張りますので今後とも応援宜しくお願いします。 (2022年1月29日 23時) (
レス) id: 11c8e42471 (このIDを非表示/違反報告)
kosame(プロフ) - 初めまして！いつもお話楽しく読ませて頂いてます(^^)お話メッチャ好きです！今後めめこじの2人がどうなっていくのか楽しみです！勝手にめめこじハピエンになってと祈ってます！これからも主様のペースで更新頑張って下さい！お話の更新楽しみに待ってます！ (2022年1月29日 19時) (レス) id: aeb0d54ce7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 .
| 作成日時：2021年12月22日 23時
