＃イケメンお断り ページ26
Tatsuya side*
「おし！絶対寝れるじゃん今日の席。」
『ねえ康二、いつまで不貞腐れてんの〜？』
「…。」
次の教室に早めに着いて横並びで座った俺たち。
教卓から死角の席をゲットし上機嫌の翔太に比べて俺らの姫は朝からご機嫌斜めで。
いつも元気な康二が今日は何か考え込みながら唇を尖らしてる。
髪の毛をわしゃわしゃと撫でてもほっぺを軽くつまんでも一向に喋ろうとしない康二の顔を覗き込んでから、翔太と困り顔で見合わせた。
「…ふっかさんは、女の子好き？」
『え？そりゃあもちろん。』
「しょっぴーも？」
「別に。香水くせぇし高い声うぜぇし。」
『昔はそんな女の子とばっか遊んでたくせに〜。』
「…え、そうなん？」
「お前殴られてぇの？」
『おーこわいこわい！』
康二の反対隣に座る翔太に睨まれて、へらへら笑いながら両手をあげて降参の合図。
女遊び激しかったことも、康二が寂しそうにするようになってから遊び関係の誘いは全部断ってることも。
康二には知られたくないんだよねえ。
あまりにも健気な今の翔太を見てると、人って変わるもんだなあとしみじみ思う。
「…じゃあ、女の子にモテるのって嬉しい？」
…お？これはこれは。
『なに、康二くんがヤキモチかあ〜？』
「いひゃ、ひゃうもん！」
触っていたほっぺをまたむにーっとつまむと、今度は身じろいで抵抗してきた。
痛かった〜！といって頬をこする康二の頬に触れて優しく撫でる翔太。
「ヤキモチじゃないなら何？」
「…ふたりはかっこよくて優しいから昔から色んな子にモテてきたけど、最近は女の子たち寄ってこうへんやん。それはなんでなん？」
『…えーそれ聞く？』
「ファンクラブもあって騒がしかったのに今は静かやからなんでかなって…。」
答えづらい質問だな〜。
そもそも俺らのことを優しいって康二は言うけど優しくする相手は康二だけだし。
周りで俺らのことを優しいなんて例える奴はまずいない。
それを言うのは唯一寵愛を受ける康二ぐらいで。
最近女の子が寄らない理由もファンクラブがなくなって周りが静かなのも理由はひとつ。
康二が嫌がるから俺らが動いてる。それだけ。
学校で遠くから見てる女には翔太が睨んで近寄らせないようにして、ファンクラブは俺から女の子に伝えてやめてもらった。
とにかく康二といる間は人を近づかせないようにしてる。
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雪 .(プロフ) - kosameさん» kosameさん 心温まるコメント頂きありがとうございます！優しいコメントに感謝しますTT楽しみにして頂けるだけで執筆の糧になります…2人がハピエンになることは私も願ってます！(笑)頑張りますので今後とも応援宜しくお願いします。 (2022年1月29日 23時) (
レス) id: 11c8e42471 (このIDを非表示/違反報告)
kosame(プロフ) - 初めまして！いつもお話楽しく読ませて頂いてます(^^)お話メッチャ好きです！今後めめこじの2人がどうなっていくのか楽しみです！勝手にめめこじハピエンになってと祈ってます！これからも主様のペースで更新頑張って下さい！お話の更新楽しみに待ってます！ (2022年1月29日 19時) (レス) id: aeb0d54ce7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 .
| 作成日時：2021年12月22日 23時
