▽ ページ32
『…んんっ、！』
離れたと思った唇が、また触れたと思ったら今度はさっきよりも深いやつで。
…まって、これ本気のやつやん…！
必死に胸を押して見るもびくともしなくて、頭も抑えられ角度を変えながらねっとりと唇を押し付けるめめ。
『ん…はっ、やぁ…』
息ができなくて頭もふわふわしてきた頃、薄く開いた口内に容赦なく舌が絡んできて。
…この男、ほんまに何やってんの…！
微かな思考回路でそんなことを考えても、体に力が入らんからどうにもならん。
周りのガヤも聞こえなくなって、ただただキスの気持ちよさだけに蕩けてしまいそうになる手前でようやくめめの唇が動きを止めた。
「かわいー、俺のこうじ。」
わざとらしく音をつけて離れたキスの向こうで、満足そうに舌なめずりするめめの顔を見て最後、俺の意識が途絶えた。
Ren side ―――
岩「おい、反省しろ。」
「すません。」
深「だめ、反省してないこいつ。顔がニヤついてる。」
酸欠と酒酔いで康二が気を失った後、スヤスヤと寝る本人を膝枕しながらお兄ちゃんたちに怒られてる俺。
渡「ほい水。」
「ありがとっ、…え？」
受け取ろうとする手をかわすように水を持ち上げられた。
はぁとため息をついた呆れ顔のしょっぴー。
渡「酔ってねぇだろお前。」
「…あは。」
佐「えっ！？あれシラフだったの！？」
舘「途中から気付いたよね、佐久間と康二以外は。」
佐「えええ！びっくりピーマンじゃん！！」
深「うるさい佐久間！康二起きちゃうから！」
慌てて口を押える佐久間くん。
膝の上の当人は相変わらずすやすやと寝息を立てていて。
「可愛いなぁもう。」
渡「せいぜい起きた康二にこっぴどく怒られろ。」
「怒る顔も可愛いんですよ？」
渡「…お前、やっぱ酔ってんじゃね？」
「シラフです。俺が泥酔とかありえません。」
舘「でもさっきのはたいがいにしてね。」
岩「やるなら家でやれ。ラウには絶対見せんなよ。」
全方向からこっぴどく怒られたけど、それでも今日はしてやったりの気分。
出来心で意地悪してみたけど、想像以上に愛らしい姿が見れて充分すぎるぐらい。
『ん…めめぇ…』
寝言を呟く康二の頭を撫でると、気持ちよさそうに微笑んだ。
…早く起きないかな。
お酒はほどほどに。
でも時にはそれが２人の熱の着火剤になってくれたり、なんて。
Naughty Lies ... いたずらな嘘
．
Case10 End .
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 993人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆきんこ(プロフ) - あきさん» あきさん！コメントありがとうございます！！そう思ってもらえる作品が作れてほんまに嬉しいです( ; _ ; )！！1番嬉しい褒め言葉が聞けて喜んでます！！これからも期待に応えれるように頑張ります！！素敵なコメントありがとうございました！！ (2020年7月13日 0時) (
レス) id: 9366bbf9ec (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 今回も素敵な作品ありがとうございましあ(;o;)何度も読み返してしまうくらい作者様の作品がだいすきです！これからも楽しみにしております(^-^) (2020年7月12日 17時) (レス) id: 1c418bb080 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ゆきちゃんさん» いつもありがとうございます(*^_^*)リンクできててましたかね…！私的に凄いパワーワードやなって思ったので書いちゃいました（；＿；）ほんとに幸あれですね（ ; ; ）平和に幸せになってほしい。（ ; ; ） (2020年6月25日 1時) (レス) id: 9366bbf9ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆきちゃん(プロフ) - 実際のライブとリンクしながら読みました…泣きそうううう。こーじに幸あれと願いますほんと…！ (2020年6月22日 12時) (レス) id: 2e7657af2c (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ゆきちゃんさん» いつもありがとうございます(*´∀｀)こっそり始めてました（笑）更新頑張ります！ありがとうございます！ (2020年5月30日 16時) (レス) id: a4db884c5e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪 .
| 作成日時：2020年5月15日 23時
