Prologue：君は花火 ページ1
.
俺にとって君は、まるで打ち上げ花火。
迷うことなく真っ直ぐのぼり、やがて大空に大輪の雫をふらせる。
見てる人を魅了する、大きな大きな存在。
そしてそれは真っ暗な俺の道をいつだって明るく照らしてくれた。
『あれ？めめー、寝てもうたん？』
台所からパタパタと戻ってきたらしい俺の恋人が、ソファーで寝転ぶ俺の顔を覗き込む気配。
けど俺は狸寝入りをして目を閉じる。
『…ほんま、きれいなお顔やねぇー。』
とか言いつつ、俺のほっぺをぷにぷにと引っ張って遊び出す。
『うは、かわええ〜。』
「…誰が可愛いって？」
『…っえ、めめっ…！！』
目を開けると、案の定目の前にあった小さなそれ。
離れる前に、唇を重ねる。
『んっ…っもうめめ…！』
「んふ、不意打ちー。」
『起きてたんやったらゆうてぇや！』
「えへへ、ごめんね。
でも、可愛いのは俺じゃなくて康二くんだからね？」
ぐいっと軽い身体を引っ張り、簡単に俺の足の間に招き入れて。
『…めめ、この状態ほんまに好きやんなあ。』
「んー？うん。」
そう、後ろから抱き締めるこの形が一番好きだったりする。
距離が近い上に、互いの心音が心地よく流れるこの時間がひどく落ち着くから。
まぁ、夜のベッドで俺の下になる姿も勿論好きだけど。
『もうな、めめの寝顔がかっこよすぎて寝てる姿でさえドキドキしてまうわ！』
「…ふーん。」
そういうことさらっと言えちゃうよね、君は。
素直すぎて無自覚で人をドキっとさせるとこも、魅力のひとつ。
「じゃあ康二くん、また俺に惚れちゃうね？」
『…っもうとっくに惚れてんねん、あほ…』
赤らめた顔を振り向かせて、またキスをする。
離れてから見つめ合い、なんだか恥ずかしくなって笑い合う。
そんなふたりにも溢れるほどの思い出があって。
せつないもの、うれしいもの、あたたかいもの―
揺れ動く感情と共にそれはいつも俺らの傍にあった。
そしてこれからも、淡く輝く未来がある。
そんなキラキラアイドルのふたりの過去、未来のお話。
どれも甘酸っぱい、ふたりの恋路たち―――
.
Prologue End .
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 993人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆきんこ(プロフ) - あきさん» あきさん！コメントありがとうございます！！そう思ってもらえる作品が作れてほんまに嬉しいです( ; _ ; )！！1番嬉しい褒め言葉が聞けて喜んでます！！これからも期待に応えれるように頑張ります！！素敵なコメントありがとうございました！！ (2020年7月13日 0時) (
レス) id: 9366bbf9ec (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 今回も素敵な作品ありがとうございましあ(;o;)何度も読み返してしまうくらい作者様の作品がだいすきです！これからも楽しみにしております(^-^) (2020年7月12日 17時) (レス) id: 1c418bb080 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ゆきちゃんさん» いつもありがとうございます(*^_^*)リンクできててましたかね…！私的に凄いパワーワードやなって思ったので書いちゃいました（；＿；）ほんとに幸あれですね（ ; ; ）平和に幸せになってほしい。（ ; ; ） (2020年6月25日 1時) (レス) id: 9366bbf9ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆきちゃん(プロフ) - 実際のライブとリンクしながら読みました…泣きそうううう。こーじに幸あれと願いますほんと…！ (2020年6月22日 12時) (レス) id: 2e7657af2c (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ゆきちゃんさん» いつもありがとうございます(*´∀｀)こっそり始めてました（笑）更新頑張ります！ありがとうございます！ (2020年5月30日 16時) (レス) id: a4db884c5e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪 .
| 作成日時：2020年5月15日 23時
