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『あのーめめさんー離してもらえませんかねぇー。』
「やだ。」
『そんな匂い嗅いでもいいことないと思うで。』
「ある。俺が癒される。」
『もー困ったなぁー(笑)』
レギュラー番組での収録直前、隣に座る康二くんの肩にうずめて匂いを嗅いでる俺。
どっからどう見ても変態そのものなんだけど、日常茶飯事すぎてメンバーもスタッフさんもこの光景に慣れたみたい。
「またやってるよー」なんて笑うみんなの声が聞こえるけどおれは気にしない。康二くんは未だにちょっと照れてるけど。
渡「そんなにいい匂いなの?」
「あっ!ちょっとしょっぴー!」
康二くんの反対側の隣にいるしょっぴーがひょこっと顔を乗り出して、康二くんの服の袖を引っ張ってくんくんと嗅いでいた。
渡「うーん…いい匂いだけど…普通じゃない?」
「俺にとっては一番落ち着く匂いなの。
てか康二くんから離れてしょっぴー。」
渡「あーはいはい。
そんなに好きだったら同じ香水つけたらいいだろ。」
『そやんなぁ!しょっぴーもっと言って!』
「むり。これは康二くんの匂いなの。
康二くんの家とか柔軟剤が混ざってこその匂いだから。香水買ったところでこの匂いにはならないし。
康二くんから香ってくる匂いだから意味あんの。」
渡「…目黒、お前なかなか面倒くさい男だよな。」
『もうよう分からんからいいわ、もう好きにして(笑)』
「やった。」
呆れたしょっぴーは俺らに飽きたのか、舘さんの方を向いてしまった。
ちょうどスタジオは機材やらのトラブルでスタッフさんがバタバタしてて、前列のメンバーを見ても楽しそうに喋ってる。
本人からのお許しも出たことだし、こっそり康二くんにイタズラしてみることに。
…ふっ―――
『んっ、』
「ん?」
康二くんの方に寄って息を吹きかけてみる。
『首、こしょばい!』
「好きにしてって言ったんじゃん。」
『そういう意味じゃないもっ、あっ…!』
「耳も弱いよね。」
『んもう、めめ!』
「あは。かわいいー。」
真っ赤にして怒る康二くんがたまらなく可愛くなって抱きしめた。
ふわっと香るのは、やわらかくて優しい香り。
女の子っぽい匂いだけど爽やかでフルーティーなこの香りを初めて感じた時、康二くんらしくてすぐに好きになった。
「ねぇ康二くん、今日家行っちゃだめ?」
『え、』
「だめ?」
『…いいよ。一緒に帰ろ。』
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ゆきんこ(プロフ) - あきさん» あきさん!コメントありがとうございます!!そう思ってもらえる作品が作れてほんまに嬉しいです( ; _ ; )!!1番嬉しい褒め言葉が聞けて喜んでます!!これからも期待に応えれるように頑張ります!!素敵なコメントありがとうございました!! (2020年7月13日 0時) (レス) id: 9366bbf9ec (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 今回も素敵な作品ありがとうございましあ(;o;)何度も読み返してしまうくらい作者様の作品がだいすきです!これからも楽しみにしております(^-^) (2020年7月12日 17時) (レス) id: 1c418bb080 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ゆきちゃんさん» いつもありがとうございます(*^_^*)リンクできててましたかね…!私的に凄いパワーワードやなって思ったので書いちゃいました(;_;)ほんとに幸あれですね( ; ; )平和に幸せになってほしい。( ; ; ) (2020年6月25日 1時) (レス) id: 9366bbf9ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆきちゃん(プロフ) - 実際のライブとリンクしながら読みました…泣きそうううう。こーじに幸あれと願いますほんと…! (2020年6月22日 12時) (レス) id: 2e7657af2c (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ゆきちゃんさん» いつもありがとうございます(*´∀`)こっそり始めてました(笑)更新頑張ります!ありがとうございます! (2020年5月30日 16時) (レス) id: a4db884c5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪 . | 作成日時:2020年5月15日 23時