▽ ページ20
『はぁーおいしかった！なんの味付けもなかったけど！』
「ね！自分で捕まえたやつ食べるって最高にうまいってことが分かったわ。」
『めめの釣りしてるとこ見たかったなぁ〜。』
無邪気に、でも真剣に取り組むめめの姿を想像して思わず笑みがこぼれる。
「…康二、ちょっとは元気になった？」
隣をふと見ると、めめがじっと俺の様子をうかがっている。
ご飯を終えた俺らは、初めの砂浜でふたり寝転がって満点の星空を眺めているところやった。
『あ…うん。まぁまだ整理はつかんけど。
まぁこんな頼れる野生派イケメンが隣におるんやから、なんとかなるやろって思えるわ！
ふふっ…めめ、ありがとうなぁ。今日で惚れてしもたでー！』
冗談交じりで言ったつもりやった。いつものノリで。
「…俺はずっと惚れてんだけど。」
予想してないトーンで返事が返ってきて、え？と聞き返そうとしたその時、
寝転がった俺の上にはめめが乗っていて。
夜空をバックに目の前にはイケメン。そして押し倒された俺。
『えっと…何？』
「康二のこと襲いたいなって。」
『ん？』
「惚れたとか康二が言うから。」
『…お、襲うって…
あ、もしかして欲求不満なん！？今日一日で野生の本能蘇ったとか、！』
「ねぇ、ふざけるんだったらその口塞いでいい？」
『え、』
いつの間にか俺の腕はしっかりとめめの手で抑えられていた。
え、なにこれ…やばいやつ？？
「まぁ何言われてもするけど。」
『ちょ、ちょ待ってっ！』
「待たない。もう随分チャンス待ってたから。」
『めめっ…！！』
だんだんと顔が近づいてきて本人の匂いとか長い睫毛まで見える距離に、不覚にもドキドキしてしまう。
恥ずかしくなってどうしたらいいんか分からんくて、ぎゅっと目を瞑った。
俺、めめとキスするん…？無人島で！？
え！なんで！？謎すぎる！
やばすぎやんっ！！
こんなん聞いてないってぇ―――！！
「―――じ…こうじ！！」
呼ばれる声がだんだん鮮明になって、はっと目が覚めた。
『…めめ？』
「もう、康二が寝てる間にみんな帰っちゃったよ。」
周りを見るとそこは砂浜、ではなくいつもの楽屋。
『…夢？』
「めっちゃうなされてたけど、悪い夢でも見てたの？」
そう言って笑うめめを見て、さっきまでの光景を思い出して今更体中が熱くなる。
「え、顔あか…なんで？(笑)」
『…うるさい！誰のせいやねんもう！！』
．
Case5 End .
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ゆきんこ(プロフ) - あきさん» あきさん！コメントありがとうございます！！そう思ってもらえる作品が作れてほんまに嬉しいです( ; _ ; )！！1番嬉しい褒め言葉が聞けて喜んでます！！これからも期待に応えれるように頑張ります！！素敵なコメントありがとうございました！！ (2020年7月13日 0時) (
レス) id: 9366bbf9ec (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 今回も素敵な作品ありがとうございましあ(;o;)何度も読み返してしまうくらい作者様の作品がだいすきです！これからも楽しみにしております(^-^) (2020年7月12日 17時) (レス) id: 1c418bb080 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ゆきちゃんさん» いつもありがとうございます(*^_^*)リンクできててましたかね…！私的に凄いパワーワードやなって思ったので書いちゃいました（；＿；）ほんとに幸あれですね（ ; ; ）平和に幸せになってほしい。（ ; ; ） (2020年6月25日 1時) (レス) id: 9366bbf9ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆきちゃん(プロフ) - 実際のライブとリンクしながら読みました…泣きそうううう。こーじに幸あれと願いますほんと…！ (2020年6月22日 12時) (レス) id: 2e7657af2c (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ゆきちゃんさん» いつもありがとうございます(*´∀｀)こっそり始めてました（笑）更新頑張ります！ありがとうございます！ (2020年5月30日 16時) (レス) id: a4db884c5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 .
| 作成日時：2020年5月15日 23時
